5w2dで胎嚢確認をしました。他の妊婦さんと比べて、胎嚢の大きさが大きいのか小さいのか知っておきたいです。また5w2dから下腹部痛などの症状があるのですが、これは普通なのかも知りたいです。
そんな疑問に答えます。
本記事の内容
- 5w2dにエコー検査を受けた妊婦40名の胎嚢の大きさの平均と、その後の妊娠経過がわかる。
- 5w2dで下腹部痛などの不調があった妊婦さんの症状具体例がわかる。
5w2dにエコー検査を受けた妊婦40名のブログ・Instagramを確認し、胎嚢の大きさとその後の妊娠経過を調査しました。ブログに関しては「5w2d 胎嚢」のGoogle検索結果全てを閲覧し、妊娠経過が明確なブログは全てピックアップしています。
本記事は、市販の妊娠検査薬での陽性確定済みの方を想定しています。(筆者のおすすめはウー・マンチェックです。Amazonで最安値なので)また、5w2dで今日初めてエコー検査を受けるという方は次の記事の最後に「初診で聞くべき医師への質問具体例」が載っていますので参考にしてください。

1. 【5w2d】出産できた妊婦30人の胎嚢の大きさの平均は9.7mmでした。内訳は、不妊治療(主に体外受精)8人の平均が9.05mm、自然妊娠22人の平均が10.1mmです。
結論:5w2dでエコー検査を受けた妊婦40人の胎嚢の大きさの平均は8.55mmでした。ただし、その後出産できた30人に限ると平均は9.7mmでした。逆に、流産してしまった10人の平均は5.55mmでした。
5w2d時点での胎嚢の大きさを、自然妊娠のケースと不妊治療(主に体外受精)のケースに分けて詳しく見ていきます。結論から言うと、自然妊娠のケースの方が胎嚢は少しだけ大きいです。
自然妊娠の場合は、思っていた排卵日と実際の日付が異なり、妊娠週数が修正されることがあります。一方、体外受精の人は妊娠週数が正確なので信頼度が高いといえます。その点を踏まえて以下をお読みください。
自然妊娠の場合、出産組の平均サイズは10.1mm
全体:26人(平均サイズ 9.1mm)
出産:22人(平均サイズ 10.1mm)
流産:4人(平均サイズ4.2mm)
出産できた人と、そうでない人でかなり開きがありました。ちなみに胎嚢の大きさは個人差が大きく、
出産:最大 16.7mm 最小 5.3mm
流産:最大 6.7mm 最小 3.7mm
とかなり開きがありました。
5w2dで胎嚢が確認できない場合は、塞ぎ込むのではなくて医師の見解をしっかり聞きましょう。胎嚢が見えないと言うことは、子宮外妊娠の疑いがあるのか?妊娠週数がずれているだけか、赤ちゃんがゆっくり成長しているだけなのか、しっかり説明を求めてください。
不妊治療の場合、出産組の平均サイズは9.05mm
全体:14人(平均サイズ 7.8mm)
出産:8人(平均サイズ 9.05mm)
流産:6人(平均サイズ 6.87mm)
数字だけを見ると不妊治療組の流産率の割合が高いように見えてしまいますが、この数字はあくまで「不妊治療(主に体外受精)で妊娠したことをネット上で公表し、5w2dのタイミングで受診し、エコー結果とその後の妊娠経過まで明らかにしている人たち」の集まりだということに注意してください。
出産:最大 12.4mm 最小 6.3mm
流産:最大 9.59mm 最小 2.5mm
ちなみに出産に至らなかった中の最大値だった9.59mmの方はその後順調に胎児が成長したにもかかわらず、16wで前期破水してしまい、17wで死産となっています。このケースを除くと、2番目に大きかったのは7.3mmでした。
いずれにしても6.3mmで出産に至っている方がいますから、著しく値が外れていない限りは5w2dの結果だけを見て何かを断言することはできません。胎嚢を一瞬エコーで見て、その後「10mmあるから出産できそうだね」「5mmしかないから流産になるかもね」とはその道のスペシャリストですら言えないわけです。私たちがどんなにネットで他の人の胎嚢の大きさを調べまくって一喜一憂しても、産婦人科医の知見の足元にも及びませんから、それが論理的に考えて意味のある行為かどうか答えは明白です。
妊婦40人の妊娠レポまとめ
検索魔になるのは無駄だと頭ではわかっていても、とは言え胎嚢サイズを1度も検索せずに次の診察まで待てる妊婦の方が少数派だと正直なところ思います。
しかし、やはり検索には苦痛が伴います。特に「5w2d 胎嚢」で出てくるGoogle検索結果は、なぜかその後流産になってしまっている人の割合が他の妊娠週数より高かったです。内容は痛ましく、現在妊娠していない私でも読んでいて苦しかったです。
現在、大切な命と向き合わなければいけない5w2dの妊婦さんが1人でも苦痛な時間を過ごさなくて良いように代わりに検索魔となり、各ブログ・Instagramの投稿から感情を排除し、数字と事実だけを抜き出しました。ぜひこのままスマホを閉じて、自分の人生と向き合ってほしいと思います。
記事の信頼性担保のために、こちらに今回参考にした妊婦40人の妊娠レポをまとめました。基本的には読んで欲しくないです。
2. 5w2dで「眠い」「下腹部痛」などの症状、つわりがある妊婦さんの具体例をまとめました
今回調査した40人中、つわり症状など体調の変化をあえて記載しているのは8人にとどまりました。症状を申告している割合はその後出産となった人、流産となってしまった人で人数比率に差はありませんでした。
具体例
- 眠い(3名)
- 下腹部痛(お腹にピンと張るような痛み(2名)
- トイレが近い(2名)
- 胸の張り(2名)
- 朝だけ胃のむかつき(胃もたれみたいな)
- 下痢
- 吐きづわり
- 疲れやすい
- 早起き
- 匂いづわり
これ以外に、4週には下腹部痛があったけれど5w2dには無くなったという方もいます。(その方は出産できています。)
わざわざ症状を具体的に報告しているのが8人なだけで、あえて書かずとも症状があった人がもっといた可能性はもちろんあります。しかし「つわり」と聞いてイメージする「吐きづわり」はわずか1人という結果になりました。5w2dという妊娠初期は、症状があってもおかしくないし、なくてもおかしくないし、症状の差によって妊娠経過に違いが出るかといえば全く相関が見られないとわかります。
5w2dの下腹部痛は私も経験しました
この時期に下腹部痛があると「出血した?」と不安になります。たまに下腹が小さく弾けるようなチクッとした痛みを、私もこの時期経験しました。実際は出血もなく、あまりにも頻度が低いので診察の時にはすっかり忘れており医師にも相談せずに終わりましたが、ピンッと痛む瞬間は心配になりました。いずれにしても、基本的にこの時期できる特別なケアはありません。身体を冷やさないとか、夜はゆっくり休むとか、教科書通りの過ごし方を心がけて次回の心拍確認を待ちましょう。(ちなみに5w2d時点で心拍確認できた人は40人中誰もいませんでしたので、焦らなくてOKです。)
▶︎[翌日] 5w3dの記事はこちら

▶︎[前日] 5w1dの記事はこちら
