妊活に苦戦したので、正直「出産がゴール」のような気持ちです。夫も私も、育児生活は全く想像できていません。ベビー用品は生まれてから買い揃えるのでも間に合うと聞いたのですが、他に出産前に準備しておくべきことはありますか?
出産前に準備しておくべきことリスト1〜6のうち、1と2を徹底解説します。
本記事の内容
- 夫婦で読みたい、「出産準備」のための必読書
- 産前産後の義実家ストレスを軽減するために、夫ができること
- 産後の家事分担リストをつくろう
- 夫に頼みたい赤ちゃんのお世話は、沐浴と夜間・休日の授乳
- ママ友はゼロでも死なないが、育児仲間がゼロだと死ぬ→育児仲間がつくれる場所を教えます
- 託児施設・シッターサービスの事前リサーチをしよう
昔会社の先輩パパに言われた
「産後すぐの子育てを共に乗り越えなければ、夫婦の価値観が揃う瞬間はそのあと二度と来ない」
という言葉は厳しいけどすごく胸に響いた。
ふと思い出しては反芻してる。— ぴーちゃんパパ (@P_chan_papa) September 7, 2018
筆者たち夫婦は里帰りなし・男性育休なしで第1子を育てましたが、「産後クライシス」どころか、妊娠出産を経て新婚当初よりはるかにラブラブになることができました。これは偶然のたまものなどではなく、どんな夫婦でも適切な準備さえすれば「産後クライシス」を回避できる、再現性のある出産準備の手順があると筆者は信じています。
今回、6つのステップに分けて概要を紹介しますので順番に目を通していただければと思います。
STEP1. Twitterでプチバズり。夫婦で読みたい、育児生活の予習本「ふたりは同時に親になる 産後の『ずれ』の処方箋」
夫に「出産が怖い」と言ったら、キョトンとした顔で「え?なにが怖いの?」と返されてしまった。えー!?わからないの!?私の恐怖、わからないの!?!?この先死ぬほどの痛みに苦しむイベントが確実に待ち受けてる恐怖すらわからないの?!?!?
— 眞壁 (@makabe444) September 14, 2019
産前あるあるです。残念ながら、旦那さんに悪気は無いんですよね・・・本気で無邪気に、出産・育児の負の側面について何も知らないのです。でも知らないことを責めても始まりません、知らせてあげましょう。
Twitter界では少し有名になりつつある名著、「ふたりは同時に親になる」
読了「ふたりは同時に親になる」
ツイッターでもおすすめされてた本。#産後クライシス の内容を踏襲しつつ、具体的に産後の母親の身体的・精神的な危機状況とそれに対する夫婦の向き合い方を提示。自分としても未知の領域の産後のリアルを知れてよかった。これも夫に読んでもらう予定📚 pic.twitter.com/6LnkLlQoNP— ふじこ (@fujikowitter) June 6, 2020
筆者は専業主婦ということもあり、家事育児の負担が多くなるのは仕方ないかなと思っていました。しかし実態として、「相手には仕事があるし」とか「稼いでくれてるから」とか、そんな理性吹き飛んでしまうくらい0歳児育児って過酷なんですよね。
妻側が覚悟を決めなければいけないのは、育児は1人でやろうとするとだいたい1~2ヶ月以内に必ずキャパオーバーになるということ。必ずです、100%。
キャパオーバーというのは具体的に言うと、子どもに手をあげるとか、泣いていてもあやす気力が起きずネグレクトになるとか。つまり産後うつか虐待、またはその両方になります。
ですから予防策として、必ず夫に助けを求めること。
そして夫が戦力になるように、「自分でやったほうが早い」「私と全く同じクオリティでやって欲しい」という気持ちは一旦捨てて、夫を指示待ちの部下ではなく、同じプロジェクトにアサインされた同僚として扱うこと。
どうしてもパパ向けの育児本というと「ママはこんなに辛いんだから!」とパパを責めるような書き方になっているものが多いですが、この「ふたりは同時に親になる」は、妻が理解すべき「夫側の事情」にもたっぷりページを割いてあり、実に中立的なアプローチになっています。データを元に説明してくれるあたりも、論理的で、普通の育児本では満足できない偏差値高めの夫婦におすすめです。
レビューを読めばわかりますが、「私の渾身のSOSがなぜ届いていないのかわかった」とか「妻がどうしてコレくらいのことで激怒するのかわかった」とか、それくらい察して?という低レベルのことすら夫婦間で共有できていなかったことにハッとしている読者が多数。
この記事にたどり着いた人だけでも、産後の無用な夫婦トラブルから解放されることを切に願います。
STEP2. 産前産後の義実家ストレスを軽減するために、夫ができること
最初にお断りします。
義実家大好きで!実家より頼りになる!という恵まれたご家庭の方は、この先読む必要ないのでSTEP3にお進みください。
それ以外の方、どうぞ。
産前産後にやられたら殺意がわく「義実家あるある」6選まとめ
産前産後に義実家(義父・義母)がやらかしがちな「あるある」を下にまとめました。これらのことをやられる/言われると、ただでさえメンタルが不安定な奥さんは気が狂ってしまうでしょう。旦那さん各位は、自分の実家のコントロールに責任を持って取り組みましょう。
1.赤ちゃんの名付けに口を出す
論外ですね。筆者の場合、初孫だったということもあり「うちでは代々、男の子には○の字、女の子は△の字を入れる伝統があるから検討して欲しい」と頼まれ、秒速で断りました。「そういうのは趣味じゃないので!」と笑顔でスルーしましたが、奥さんから言えないケースも多いでしょう。ぜひ旦那さんの口から却下しましょう。
2.(出産予定日前後に)「まだ生まれないの?」
生まれたら言うわ!それ言って何になる?臨月の体調不良で惨めな思いをしてる奥さんにとって、これほど神経を逆撫でされる言葉もありません。特に予定日超過している「#超過ランド」入りしている妊婦さんは、不安とイライラでもう限界です。
3.趣味じゃないベビーグッズ・おもちゃを勝手に購入してくる
これ、旦那さんにしてみれば「好意なんだから良いじゃない」と思いがちですが、地雷です。筆者は(日本風のものが好きでは無いので)「初節句の兜や、アンパンマンのおもちゃを買ってこられたら離婚する」とまで凄みました。出産直後のナーバスな時期に、自分の大嫌いなものが目に入ってくるストレスといったらありません。
でも、可愛い孫のために何かしてあげたいのが祖父母ゴコロというもの。無碍にオファーを断るのではなく、こちらから予算別に「欲しいものリスト」をメーカー・ブランド・カラー指定でおねだりするのが親切です。
4.陣痛中、産院に乗り込んでくる
産院が立ち会い出産できるメンバーを制限していない場合は、要注意です。もちろんバースプランに「夫以外の立ち会い拒否」と書いておけば良いのですが、1番良いのは「出産のため入院した」と知らせないことです。わざわざそんなこと知らされたら、いてもたってもいられなくなって来ちゃいますから。筆者は夫に、「普通に自然分娩で生まれそうだったら、家族や友人含めて誰にも入院したことを知らせないで欲しい。ただし、緊急帝王切開やその他のトラブルが発生したら、ただちに私の母にだけ連絡して欲しい」と要望しました。
5.出産直後、「お見舞い」のため病室に突入してくる
本当にやめて欲しいですね、人生で一番ズタボロで小汚いところを他人に見られたくありません。ちなみにこれはバースプランで「夫以外のお見舞いを断って欲しい」と書いても、大病院だと忘れられがちです。すぐ次のお産にかかりっきりになりますし、いつくるか分からない訪問者をずっと見張っているわけにいかないですから。筆者は「新生児室で赤ちゃんを眺めてもらう分には構わないけれど、絶対に会いたくない。お見舞いに来るんだとしたら、あなた(夫)がフルアテンドして、絶対に顔を合わせなくても良いようにコントロールして」と頼みました。予想通り、大部屋で他の妊婦さんもいるのにズカズカと入室してきた義両親でしたが、すんでのところで夫が飛び込んできて引きずり出してくれました。夫には「この辺のことを雑にされると一生引きずる」と釘をさしておいたがよかったです。
6.「元気な赤ちゃんを産んでくれてありがとう」
これ、最悪級にNGワードです。でも、祖父母はつい言っちゃうんです。「はぁぁぁぁぁ???アンタのために産んだんじゃありませんからぁぁぁ」以外の感想が出てきません、どんなに心優しい人でも出産直後にこんな言葉をかけられたらキレます、確実に。この言葉が飛び出したら、旦那さんは飛び蹴りするか、秒速で「ありがとうじゃなくて、おめでとうとかお疲れ様でしょ!」とフォローしましょう。
「義実家ブロック」のお願いは、やわらかく
ちなみに以上の予防策を、旦那さんにお願いするときには「あなたのご両親尊敬してるし大好きだからこそ、嫌な思いをしたくないの。だから起こりそうなトラブルは未然に防ぐ方向で、どうか協力してね」と柔らかーく伝えるといいでしょう。嫁たちにとってはイライラの種でも、夫たちにとっては大事な実家ですし、そもそも全て悪気あっての言動・行動では無いので。とはいえ産前産後のナーバスな時期にやられると精神崩壊待ったなしの数々ですから、そこは旦那さんにしっかり助けを求めてコントロールしてもらうのが正解です。
以上、ここまでSTEP1とSTEP2をご紹介しました。
- 夫婦で読みたい、「出産準備」のための必読書
- 産前産後の義実家ストレスを軽減するために、夫ができること
- 産後の家事分担リストをつくろう
- 夫に頼みたい赤ちゃんのお世話は、沐浴と夜間・休日の授乳
- ママ友はゼロでも死なないが、育児仲間がゼロだと死ぬ→育児仲間がつくれる場所を教えます
- 託児施設・シッターサービスの事前リサーチをしよう
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