
出産までに14回ほど妊婦健診を受ける必要があると知りました。助成クーポンを使っても、いくらか自腹になると聞きましたが、出産までに健診費用はいくらかかるのですか?具体的な金額を知りたいです。
- 全14回の妊婦健診の費用が検査項目と併せてわかる
- 自治体から貰える「妊婦健康診査受診票」(助成クーポン)でいくら費用が安くなるのかわかる(※東京都のケース)
筆者が通っているクリニックの妊婦健診スケジュールを元に、実際に支払った診療費をレポートします。
記事で紹介されている商品を購入すると、売上の一部がロジカル育児に還元されることがあります🌱
💸妊娠初期の健診費用:妊娠判明から母子手帳をもらえるまで
4w3dで検査薬が陽性になり、かかりつけの婦人科に行きました。妊娠6週前半に行くのが理想でしたが、5w0dに薄っすらと出血があり、子宮外妊娠が怖かったため早めました。
結果、胎嚢がぼんやりとしか見えなかったため妊娠確定とはならず、出血があったと申告したことから保険が適用されました。(胎嚢は4.7mmあるように見えましたが、このクリニックでは明らかに胎芽が見えるまでは「まだわからない」として保険適用してくれるみたいです。)
5w1dで胎嚢がぼんやりとしか確認できなかったものの、「仮に子宮外妊娠でも8wまでは命に関わるような出血は無いから安心して。1週間後においで」と先生に言っていただき、6w5dまで待ちました。
無事に心拍が見えて妊娠確定。従って本日のお会計から、10割負担です。
無事に8週の壁を越えたことから、分娩できる病院への紹介状を書いてもらいました。紹介状は、これまでの妊娠経過(エコーでの初見や、どうやって妊娠したか(自然?不妊治療あり?など))が記載されますから、転院する場合はあった方がいいです。ちなみに私が通っていた大学病院では、紹介状無しの場合5,000円の追加料金がかかります。とはいえ、紹介状発行料も4,000円以上したので金銭ダメージはあまり変わりません(笑。
妊娠9週の3回目の受診で「母子手帳をもらっておいで」という話になったので、その足で区役所に行き母子手帳を発行してもらいました。そこで一緒にもらえるのが、冊子になっている「妊婦健康診査受診票」いわゆる助成クーポンです。
およそ妊娠12週頃から始まり出産まで続く全14回の健診を、”妊婦健診”と呼び、このクーポンを持参するといくらかお会計から値引いてもらえるのです。「いくらか」というのは、都道府県によって異なりますので、以下は東京都の例として見ていただければと思います。
💸妊婦健診の費用まとめ:第1回から第14回まで(都内大学病院の例)

この例は、高い医療水準をもった大学病院ですので診療費が高いことにご注意ください。地方だと、助成クーポンを使ったら持ち出しは0円か、かかっても3,000円程度という話を聞いたことがあります🤔
結論から申し上げると、全14回で74,900円です!(※任意の出生前診断費用などは含みません)
これに妊婦健診が始まる前に支払った医療費20,960円を足すと、出産費用とは別に95,860円もかかることがわかります😇
この日の健診内容です。
- 体重/血圧測定
- 尿検査
- 経腹エコー
- 子宮頸がん検査
- 血液検査(検査項目多かったので後述します)
- 助産師外来(妊婦健診や母親学級の案内、保健指導)
初回なので、盛り沢山です。診療費が高額になる理由が、血液検査です。検査内容は、一般のクリニックより充実しています。

- 血液型(ABO型・RhD型・不規則抗体)
- 血液一般(貧血など)随時血糖 HbA1c
- 甲状腺機能
- 梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV、風疹、麻疹、水痘、サイトメガロウイルス、トキソプラズマ
サイトメガロウイルスやトキソプラズマに関しては、この病院でも標準検査項目に盛り込んだのは最近のことだそうです。
た、たかーい・・・😇😇😇
標準的な経腹エコーのみです。
前回の妊婦健診の内容に加え、エコーで赤ちゃんを詳しく見る胎児スクリーニングを行います。またクラミジア検査も行います。
超音波検査受診票は、このタイミングで使います。
エコーでは胎児発達に加えて羊水量を見るようになります。胎児スクリーニングではないので特にエコー料金は高くなりません。
この日はエコーは行いません。(と言いつつ第1子の時はエコーをやりましたが、特に加算されなかった気がします。何故でしょうか🤔)
助産師外来による保健指導と、血液検査(貧血や血糖値を見る簡易的なもの)を行います。
基本的には標準的なエコーのみですが、胎児スクリーニングを希望することもできます。その場合、上の料金にプラス8,000円となりますが、超音波検査受診票を複数持っている場合はここで使用すると5,300円引きとなります😌
標準的な経腹エコーのみです。
この病院では、妊娠30週に赤ちゃんの成長具合を見て帝王切開や無痛分娩のおよその日程を決めます😳
標準的な経腹エコーのみです😌
この日は、いつもの経腹エコーに加えて心電図検査と血液検査(貧血など)を行います📈
小規模な産院なら心電図を取るのは26週過ぎと、もう少し早いタイミング。ほとんどの妊婦さんは「異常なし」で終わりますが、時々、自覚症状がないのに虚血性心疾患や不整脈が見つかることがあるそうです🥲
その場合、大学病院などに転院する必要があります。ここは大学病院なので、何か異常があったもそのまま分娩可能ということで34週にやるのだと思います。
この日は、いつもの経腹エコーに加えて細菌検査を実施します。内診台に乗って、お股の周辺や膣を綿棒でグリグリっとするのです。
B群溶血連鎖球菌が潜んでいないかをチェックするのですが、もし菌がいることがわかっても大丈夫です。菌が膣にいる状態ですと、赤ちゃんが産道を通っている間に感染して細菌性髄膜炎や敗血症、肺炎など起こすことがまれにあります。
菌がいることがわかったら、妊婦さんは抗生剤を定期的に服用し、お産の時も抗生剤を点滴することで赤ちゃんの感染リスクをかなり抑えることができます😌

ちなみに筆者は2人目出産の時、B群溶連菌が陽性でしたが、お産中に点滴をすることで無事に出産できました。入院中に赤ちゃんも検査をしてもらえ、後日、陰性の検査結果をいただきました。なので陽性になってもあんまり心配しなくて大丈夫です。(お医者さんからもそう言われると思います)
37週からいよいよ、NST(ノンストレステスト)が始まります!

お腹に大きな腹巻きのような計測機を巻きつけて、ベッドに20分以上横になるのがNST😌
赤ちゃんの健康状態と、子宮収縮の様子を計測するのです。ただし赤ちゃんが起きて活動していないと測定不能になるので、もしも健診時間帯に赤ちゃんが寝ていたら、起きてくれるまで暫く横になったまま待つ必要があります😂
また、内診で子宮口の開きも確認します。
いよいよ出産が近いです。早い人ならこの健診前に産めるかもしれません😳😳
この日はNSTは無しで、標準的なエコーと子宮口チェックだけです。
再び、NSTと子宮口の開きを確認します。
最後の妊婦健診では、経腹エコー加えてNSTも実施します🧐
37週から正産期に入っていますから、第14回の妊婦健診を受ける人は少ないかもしれません。筆者は第1子出産時、38週の健診で「このまま予定日まで待つと、赤ちゃんが育ちすぎて帝王切開になるかもしれない」と言われ、慌ててその日からウォーキングを開始し😅、無事に予定日前に出産することができました。
従って、妊婦健診は12回までしか受けていません😌
逆に出産予定日を超えると、第15回目の健診では助成クーポンが尽きてしまっているので全額自費になってしまいます。出産日は赤ちゃんが決めるものの、金銭的には、正産期に入ったらなるべく早く生みたいですね。
ちなみに助成クーポンは余っても、払い戻しはありません😩
結論:妊娠判明から出産までにかかる健診費用は約10万円(東京都の場合)
妊婦健診の助成クーポンをもらう前に支払った診療費は20,960円、定期的な妊婦健診全14回の費用は74,900円でした。合計するとおよそ10万円が出産費用とは別にかかるわけですから本当に妊娠・出産の年はお金が飛びますね。
ちなみにこの他に出生前診断を受ける場合は、内容により30,000円~220,000円ほどかかります。これは非確定診断の費用ですから、結果が好ましくなく羊水検査に進むなら追加で100,000~150,000円です。(出生前診断について詳しくはこちらをご覧ください↓)

出産費用は42万円の補助が国から出ますが、東京で42万円未満で産める施設なんてないと思います。
筆者の住む自治体は、区内における分娩費用の高さが日本でトップクラスだということもあり、60万円までは補助してもらえます(もちろん国からの42万円と合わせて、60万円までです)。筆者の出産予定医院は通常の経膣分娩で80万円、これに差額ベッド代(大部屋でもかかる!)と希望する場合は無痛分娩費(15〜20万円)が加わります。
妊娠出産は相当なお金がかかります・・・🥲
診療費や、病院に行くための交通費(タクシー代など)の領収書は翌年の確定申告で使えますから整理して大事に取っておきましょう。