【随時更新】出産までの妊婦健診費用、実際にかかった料金を公開中

出産までに14回ほど妊婦健診を受ける必要があると知りました。助成クーポンを使っても、いくらか自腹になると聞きましたが、出産までに健診費用はいくらかかるのですか?具体的な金額を知りたいです。

 

 本記事の内容

  • 全14回の妊婦健診の費用が検査項目と併せてわかる
  • 自治体から貰える「妊婦健康診査受診票」(助成クーポン)でいくら費用が安くなるのかわかる(※東京都のケース)

筆者が通っているクリニックの妊婦健診スケジュールを元に、実際に支払った診療費をレポートします。

妊娠初期の健診費用:妊娠判明から母子手帳をもらえるまで

【5w1d】妊娠初診!妊娠確定せず→保険適用(3割負担)2,450円

4w3dで検査薬が陽性になり、かかりつけの婦人科に行きました。妊娠6週前半に行くのが理想でしたが、5w0dに薄っすらと出血があり、子宮外妊娠が怖かったため早めました。結果、胎嚢がぼんやりとしか見えなかったため妊娠確定とはならず、出血があったと申告したことから保険が適用されました。(胎嚢は4.7mmあるように見えましたが、このクリニックでは明らかに胎芽が見えるまでは「まだわからない」として保険適用してくれるみたいです。)

内訳→初診料、超音波検査料

【6w5d】2回目。妊娠確定しました→自費診療(10割負担)7,150円

5w1dで胎嚢がぼんやりとしか確認できなかったものの、「仮に子宮外妊娠でも8wまでは命に関わるような出血は無いから安心して。1週間後においで」と先生に言っていただき、6w5dまで待ちました。無事に心拍が見えて妊娠確定。従って本日のお会計から、10割負担です。

内訳→再診1,100円+妊娠診断料(エコー)6,050円

【9w3d】3回目。分娩取り扱い病院に転院するための紹介状をもらいました→自費診療(10割負担)11,360円

無事に8週の壁を越えたことから、分娩できる病院への紹介状を書いてもらいました。紹介状は、これまでの妊娠経過(エコーでの初見や、どうやって妊娠したか(自然?不妊治療あり?など))が記載されますから、転院する場合はあった方がいいです。ちなみに私の通う大学病院では、紹介状無しの場合5,000円の追加料金がかかります。とはいえ、紹介状発行料も4,000円以上したので金銭ダメージはあまり変わりません(笑。

内訳→再診1,100円+妊娠診断料(エコー)6,050円+文章料(紹介状発行)4,210円

妊娠9週の3回目の受診で「母子手帳をもらっておいで」という話になったので、その足で区役所に行き母子手帳を発行してもらいました。そこで一緒にもらえるのが、冊子になっている「妊婦健康診査受診票」いわゆる助成クーポンです。およそ妊娠12週頃から始まり出産まで続く全14回の健診を、”妊婦健診”と呼び、このクーポンを持参するといくらかお会計から値引いてもらえるのです。「いくらか」というのは、都道府県によって異なりますので、以下は東京都の例として見ていただければと思います。

妊婦健診の費用まとめ:第1回から第14回まで(都内大学病院の例)

東京中のハイリスク妊婦さんが集まる、高い医療水準をもった大学病院ですので診療費が高いことにご注意ください。逆に、ここより高い病院は日本にあるのでしょうか?地方だと、助成クーポンを使ったら持ち出しは0円か、かかっても3,000円程度という話を聞いたことがあります。あくまで「一番高かったらいくらか」という視点でご覧頂ければ心臓に宜しいかと思います。

結論から申し上げると、全14回で74,900円です!(※任意の出生前診断費用などは含みません)

これに妊婦健診が始まる前に支払った費用20,960円を足すと、分娩入院費とは別に95,860円もかかることがわかります。では、内訳を詳しく見ていきましょう。

【11w6d】第1回妊婦健診の費用→助成クーポン使用後の自己負担 22,560円

この日の健診内容です。

  • 体重/血圧測定
  • 尿検査
  • 経腹エコー
  • 子宮頸がん検査
  • 血液検査(検査項目多かったので後述します)
  • 助産師外来(妊婦健診や母親学級の案内、保健指導)

初回なので、盛り沢山です。診療費が高額になる理由が、血液検査です。検査内容は、一般のクリニックより充実しています。

  • 血液型(ABO型・RhD型・不規則抗体)
  • 血液一般(貧血など)随時血糖 HbA1c
  • 甲状腺機能
  • 梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV、風疹、麻疹、水痘、サイトメガロウイルス、トキソプラズマ

サイトメガロウイルスやトキソプラズマに関してはこの病院でも標準検査項目に盛り込んだのは最近のことだそうです。これらの感染症が胎児にどんな障害を引き起こすかは、こちらのページに詳しくまとめています。

内訳→初診料6,000円+エコー3,000円+尿検査260円+子宮頸がん検査3,360円+血液検査24,190円。この合計36,810円から、助成クーポンで妊婦健診1回目の受診票(1,0850円)+子宮頸がん検診受診票(3,400円)が引かれて、自己負担は22,560円でした。

【妊娠16週ごろ】第2回妊婦健診の費用→助成クーポン使用後の自己負担 2,190円

標準的な経腹エコーのみです。

内訳→再診料4,000円+エコー3,000円+尿検査260円-助成クーポン(5,070円)

【妊娠20週ごろ】第3回妊婦健診の費用→助成クーポン使用後の自己負担 8,770円

前回の妊婦健診の内容に加え、エコーで赤ちゃんを詳しく見る胎児スクリーニングを行います。またクラミジア検査も行います。

内訳→再診料4,000円+胎児スクリーニング11,000円+尿検査260円+クラミジア検査3,880円-助成クーポン(5,070円+5,300円)

【妊娠24週ごろ】第4回妊婦健診の費用→助成クーポン使用後の自己負担 2,190円

エコーでは胎児発達に加えて羊水量を見るようになりますが、胎児スクリーニングではないので特にエコー料は高くなりません。

内訳→再診料4,000円+エコー3,000円+尿検査260円-助成クーポン(5,070円)

【妊娠26週ごろ】第5回妊婦健診の費用→助成クーポン使用後の自己負担 6,220円

この日はエコーは行いません。(と言いつつ第1子の時はエコーをやりましたが、特に加算されなかった気がします。先生のミスでしょうか。)助産師外来による保健指導と、血液検査(貧血や血糖値を見る簡易的なもの)を行います。

内訳→再診料4,000円+尿検査260円+血液検査7,030円-助成クーポン(5,070円)

【妊娠28週ごろ】第6回妊婦健診の費用→助成クーポン使用後の自己負担 2,190円

基本的には標準的なエコーのみですが、胎児スクリーニングを希望することもできます。その場合、上の料金にプラス8,000円となりますが、超音波検査受診票を複数持っている場合はここで使用すると5,300円値引きとなります。

内訳→再診料4,000円+エコー3,000円+尿検査260円-助成クーポン(5,070円)

【妊娠30週ごろ】第7回妊婦健診の費用→助成クーポン使用後の自己負担 2,190円

標準的な経腹エコーのみです。この病院では、妊娠30週のタイミングで赤ちゃんの成長具合を見て帝王切開や無痛分娩の日程を決めます。

内訳→再診料4,000円+エコー3,000円+尿検査260円-助成クーポン(5,070円)

【妊娠32週ごろ】第8回妊婦健診の費用→助成クーポン使用後の自己負担 2,190円

標準的な経腹エコーのみです。

内訳→再診料4,000円+エコー3,000円+尿検査260円-助成クーポン(5,070円)

【妊娠34週ごろ】第9回妊婦健診の費用→助成クーポン使用後の自己負担 5,850円

この日は、いつもの経腹エコーに加えて心電図検査と血液検査(貧血など)を行います。小規模な産院なら心電図を取るのは26週過ぎと、もう少し早いタイミングでしょう。ほとんどの妊婦さんは「異常なし」で終わりますが、時々、自覚症状がないのに虚血性心疾患や不整脈が見つかることがあるそうです。その場合、大学病院などに転院する必要があります。ここは大学病院なので、何か異常があったもそのまま分娩可能ということで34週にやるのでしょう。(※なおこの大学病院では、心電図検査は産科以外の患者と検査室を共有するため、2020年6月現在は新型コロナウイルス感染予防の観点から実施を見合わせています。)

内訳→再診料4,000円+エコー3,000円+尿検査260円+心電図1,300円+血液検査2,360円-助成クーポン(5,070円)

【妊娠36週ごろ】第10回妊婦健診の費用→助成クーポン使用後の自己負担 5,790円

この日は、いつもの経腹エコーに加えて細菌検査を実施します。内診台に乗って、お股の周辺や膣を綿棒でグリグリっとするのです。B群溶血連鎖球菌が潜んでいないかをチェックするのですが、もし菌がいることがわかっても手の施しようがあるので大丈夫です。菌が膣にいる状態ですと、赤ちゃんが産道を通っている間に感染して細菌性髄膜炎や敗血症、肺炎など起こすことがまれにあります。菌がいることがわかったら、妊婦さんは抗生剤を定期的に服用し、お産の時も抗生剤を点滴することで赤ちゃんの感染リスクをかなり抑えることができます。

内訳→再診料4,000円+エコー3,000円+尿検査260円+細菌検査3,600円-助成クーポン(5,070円)

【妊娠37週ごろ】第11回妊婦健診の費用→助成クーポン使用後の自己負担 3,190円

37週からいよいよ、NST(ノンストレステスト)が始まります!お腹に大きな腹巻きのような計測機を巻きつけて、ベッドに20分以上横になるのがNSTです。赤ちゃんの健康状態と、子宮収縮の様子を計測するのです。ただし赤ちゃんが起きて活動していないと測定不能になるので、もしも健診時間帯に赤ちゃんが寝ていたら、起きてくれるまで暫く横になったまま待つ必要があります。

また、内診で子宮口の開きも確認します。

内訳→再診料4,000円+NST4,000円+尿検査260円-助成クーポン(5,070円)

【妊娠38週ごろ】第12回妊婦健診の費用→助成クーポン使用後の自己負担 2,190円

この日はNSTは無しで、標準的なエコーと子宮口チェックだけです。

内訳→再診料4,000円+経腹エコー3,000円+尿検査260円-助成クーポン(5,070円)

【妊娠39週ごろ】第13回妊婦健診の費用→助成クーポン使用後の自己負担 3,190円

再び、NSTと子宮口の開きを確認します。

内訳→再診料4,000円+NST4,000円+尿検査260円-助成クーポン(5,070円)

【妊娠40週ごろ】第14回妊婦健診の費用→助成クーポン使用後の自己負担 6,190円

最後の妊婦健診では、経腹エコー加えてNSTも実施します。

37週から正産期に入っていますから、第14回の妊婦健診を受ける人は少ないかもしれません。筆者は第1子出産時、38週の健診で「このまま予定日まで待つと、赤ちゃんが育ちすぎて帝王切開になるかもしれない」と言われ、慌ててその日からウォーキングを開始し、無事に予定日前に出産することができました。従って、妊婦健診は12回までしか受けていません。

内訳→再診料4,000円+経腹エコー3,000円+NST4,000円+尿検査260円-助成クーポン(5,070円)

結論:妊娠判明から出産までにかかる健診費用は約10万円(東京都の場合)

妊婦健診の助成クーポンをもらう前に支払った診療費は20,960円、定期的な妊婦健診全14回の費用は74,900円でした。合計するとおよそ10万円が出産費用とは別にかかるわけですから本当に妊娠・出産の年はお金が飛びますね。

ちなみにこの他に出生前診断を受ける場合は、内容により30,000円~220,000円ほどかかります。これは非確定診断の費用ですから、結果が好ましくなく羊水検査に進むなら追加で100,000~150,000円です。

出産費用は42万円の補助が国から出ますが、都市部で42万円未満で産める施設なんてあるのでしょうか。筆者の住む自治体は、区内における分娩費用の高さが日本でトップクラスだと事情があり、60万円までは補助してもらえます(もちろん国からの42万円と合わせて、60万円までです)。筆者の出産予定医院は通常の経膣分娩で80万円、これに差額ベッド代(大部屋でもかかる!)と希望する場合は無痛分娩費(15万円)が加わります。お金のある自治体なんだし、せめて80万円くらい出してくれないかしら・・・と思ってしまう次第です。

以上、妊娠出産は相当なお金がかかります・・・。診療費や、病院に行くための交通費(タクシー代など)の領収書は翌年の確定申告で使えますから整理して大事に取っておきましょうね