【出産レポ】①陣痛スタートから出産、赤ちゃんと過ごす最初の夜まで

妊娠後期に入り、そろそろ出産のことを考えられるようになりました。陣痛が始まってから出産までのレポートはよく見ますが、産まれてからはどんな風に過ごすのでしょうか。入院中はどんなことをするのですか?

 

こんな疑問に答えます。

 本記事の内容

経膣分娩の出産入院スケジュールがわかる

筆者が実際に出産した大学病院の入院スケジュールを紹介します。また、筆者の第1子出産時(自然分娩)の入院生活のレポも交えて、具体的に説明します。

長くなりますので、何回かシリーズに分けてレポートします。今回は、出産前から出産当日の夜までのレポートです。

出産前日

計画出産の方は、陣痛が始まる前に入院手続きをします。

出産入院手続きの内容

画像引用:ベイビーカレンダー「コレすごい!まだまだある『dacco』のお産セットの中身5選」 ※入院アメニティは一例です。産院によって、また出産時期によって中身は変わります。画像の中身は、かなり内容が充実しているほうだと思います。

  • 母子手帳・診察券・バースプラン他、提出書類を渡す
  • 入院アメニティをもらう(産院で産褥ショーツやお産パッドを用意してくれている場合があります。どんなアメニティがあるのか、事前に聞いておきましょう)
  • 入院計画書など各種同意書にサイン
  • 産院の施設の案内
  • 入院する部屋タイプの希望を伝える(個室?大部屋?)

自然分娩の方は、上の「出産入院手続き」を出産当日に陣痛の合間を見ながら実施します。陣痛が激しくて手続きができない時は、旦那さんに代わってやってもらうこともできますし、産後に後出しで同意書等を提出することもできます。わりと臨機応変です

部屋にて待機

  • 分娩監視モニター(お腹に巻くベルト)をして赤ちゃんの様子を監視します。入院する部屋に機器を持ってきてくれることもあれば、陣痛室など専用の部屋に移動して受けることもあります。
  • 破水していなければ、入浴可能です
  • 食事も自由です

出産当日:陣痛開始から出産まで

陣痛室に移動、子宮口が10cmに開くまで耐える

分娩台に乗れるまで何時間かかる?

陣痛室に入ってから子宮口が10cmに開くまで何時間かかるかは、本当に人によって様々です。30時間以上の地獄を経験する人から、わずか2時間という超ラッキーな人まで幅広く「どういう人だから難産だった」とか「何をしていたから安産だった」とかは特にないと思います。ちなみに、筆者の子どもは出生時の頭の周りの長さが32cmでした。子宮口全開時が10cm×3.14(円周率)=31.4cmですから、なるほど10cmになるまで待たなければ赤ちゃんの頭が出ないわけです。

必要に応じて浣腸、導尿、点滴を行います

筆者は導尿をしました。お産をスムーズにするために膀胱を空っぽにする必要があるそうなのですが、出産まで後もう少しという陣痛の痛みMAXの時に「トイレに行けますか?」と聞かれて、「導尿してください」と即答でした。なお陣痛が痛すぎるおかげて、導尿時の痛みは全くありません。管が刺さった感覚すらないのです。

陣痛室に入るきっかけは様々

陣痛室に入るきっかけは破水だったり、子宮口が5cmとか開いていたり、陣痛が5分間隔になってたり、妊婦さんのお産の進み方によって様々です。出産が立て込んでいるとちょっと待たされるなど、産院の混雑状況に左右されることもあります。

筆者の陣痛ヒストリー

筆者は、夜22時に生理痛のような痛みが始まり、夜中3時に規則的な陣痛に変わりました。

朝7時半には5分間隔になっていたのでタクシーで病院に移動し、道中に破水。そのまま入院し、すぐ陣痛室のベッドに転がりました。陣痛が激しくなりいっそ殺して欲しいほどの痛みに変わったのは、朝10時すぎです。正午すぎにようやく子宮口10cmとなり、分娩台に移動できました。出産したのはお昼の12時半でした。

陣痛のことを想像すると怖くなってしまいそうですが、筆者の出産時間は「9時間半」かかったことになっているものの、別に9時間半ずっと地獄の時間を過ごしていたわけではないです。殺して欲しいほど痛かったのは、このうち2時間だけです。それでも、産後半年は痛みを忘れることができませんでしたが・・・。

いよいよ出産

いきむタイミングは、先生や助産師さんが教えてくれます

お腹にモニターがついており、陣痛の痛みが激しくなると画面内のメーターがぐんぐん上がっていく仕組みになっているので、陣痛の波は先生や助産師さんが外から正確に把握できています。立ち会い出産の場合、パートナーもその画面を見ながら、痛みの様子を共有できます。

分娩室に入ると叫ぶことが禁止される

陣痛室ではいくらでも叫んでよかったのに、いざ出産となると叫ぶのがNGになります。静かに、先生の合図で歯を食いしばりつついきみます。いきんだ後に「ヒーヒーヒー」と言うのすら禁止されました。また、分娩台の向こうに大きな電子時計があり「しっかり目を開けて!今何時だかわかる?」と意識の確認をされました。視力0.01未満の裸眼妊婦には厳しい質問でした・・・。(分娩入院時はコンタクトNG、メガネも自然と取るので)

立ち会い出産の場合でも、基本的にパートナーは妊婦さんの頭側に立ちます

赤ちゃんが産まれる前後にも、羊水やらよくわからないものがドゥルンドゥルン出るので、まあグロいです。お股側は先生や助産師さんで定員オーバーなので、必然的に立ち会い出産するパートナーは妊婦さんの脇(頭側)に立つことになります。「旦那さんにグロいものを見せたくない」と立ち合い出産に戸惑っている方がいれば、ダイレクトにお股を見られることはないので大丈夫ですよ!とお伝えしたいです。

希望すれば、痛みの合間に赤ちゃんの頭を見せてもらうことも

出産直前に「赤ちゃんの頭が見えてきたよ!見る?」と聞かれました。筆者は麻酔なしの分娩で、死ぬか生きるかの瀬戸際にいたので「頭なんてどうでもいいわ!」と思いつつ「大丈夫です」と断りました。

なお、お股に頭が挟まっている感覚はしっかり分かりました。

無事出産→で、終わりません。出産直後のあれこれ

お腹を押して胎盤を押し出す&裂けたお股を縫う作業

何回かいきんで、無事出産。

親族に重度脳性麻痺の人間がいる身としては、「早く泣け!」が出産直後の感想です。泣く=自力呼吸ができるということなので、一安心できます。泣いてくれるまで途方もない時間が経ったように思いましたが、医療スタッフが誰もざわついていないところから察するに、ごく普通のタイミングで産声を上げたようです。

へその緒は医師が切り、赤ちゃんは胎脂を拭いて綺麗にされます。その間、容赦ないハンドパワーで空っぽになったお腹をグリグリ下に向かって押され、時にお股から子宮内に手を突っ込まれながら、胎盤を掻き出されます。これがまぁ不快な感覚。ちょっと痛いです。

またその後、出産の衝撃で裂けてしまったお股を縫いました。お股の割れ目がお尻の穴あたりまで切れてしまうのです。筆者は勝手に裂けてしまいましたが、中には”会陰切開”といってお産中にナイフでピーっとお股を切って出口を広げる処置をすることがあります。

お股を縫う作業は、注射で局所麻酔を打った上で行います。”縄”と呼んだほうが適切なくらい太い糸で縫われますが、もうお股に正常な神経は残っていないので痛みはほぼ感じません。

カンガルーケア

希望すればこの段階で、綺麗になった赤ちゃんをお腹に乗せるカンガルーケアができます。筆者は、この疲れている体の上に3キロの重り(失礼)が乗ったら耐えられそうにもなかったので断りました。

これ、医学的にも母子の繋がりを強化すると立証されているらしく次回はやろうと思っています。

2時間の絶対安静:出産直後の経過観察をします

この後、爪で酸素値を計測するモニターなどをつけて2時間の絶対安静が始まります。

この絶対安静が始まると飲食NGなので、水分補給はこの前に行いましょう。なお、喉が乾いていてガブ飲みしたくなっても冷たい水は絶対にやめておきましょう。常温の水がおすすめです。9ヶ月ぶりに空っぽになったお腹に、突然キンキンに冷えた水が流れ込むと体がおかしくなってしまいます。(筆者はこれで死ぬかと思いました)

この絶対安静でOKが出ると、ようやく分娩室を出て部屋に移ります。

出産直後のケアは終了。リハビリと赤ちゃんのお世話スタート

初めての授乳にチャレンジできる人は、頑張ろう

産後6時間くらいは、赤ちゃんは何も飲まなくても健康上問題がないとされています。お腹の中でたっぷり羊水を飲んできているので、むしろ吐き戻すほどです。(またこれは個人差があるとは思いますが)赤ちゃんも産まれてきてそれなりに疲れているので、ひたすら寝てくれます。したがって、よっぽど母乳スパルタな産院でなければ(愛育病院の方、覚悟しましょう)、初めての授乳までは時間が空きますから、その間休むことができます。

また筆者のように産後10時間ベッドの上から一歩も動けなかったような貧弱者でも、頼めば助産師さんが代わりにミルクをあげてくれます。できれば初乳を飲ませるのが教科書的にはベストですが、無理して起き上がって、華々しい育児のスタートが疲労とストレスから始まっても仕方ないので、自分に優しくいきましょう。

産後、初めてのおしっこ。トイレの中まで看護師さん同伴です!

「おしっこに行きたくなったら、ナースコールしてください!」

産後は疲労や貧血で倒れやすくなるので、なんとトイレの中まで看護師さんが入ってきて、おしっこがちゃんと出るか観察されます。こんな平常時には信じられないことでも、満身創痍で意識朦朧としている中ではもはやどうでもよく、他人の前でフツーに便座に座れます。

しかしもっと衝撃なのは、おしっこが全く出ないということです。出産の衝撃で、尿意を司る神経が死んでしまっているので、これまでの人生で毎日当たり前に行っていた排尿行為が、やり方すらわからなくなってしまうのです。これはショックでした。たったいま産まれたばかりの子どもすらおしっこできているというのに、26年も生きてきた自分ができないなんて・・・。

なお出産でお股が裂けた人は、おしっこをする度に専用のウエットシートでお股を消毒します。縫い合わせた傷口の上をちょんちょんするので、痛くて恐怖でした。「おしっこすらできないのに、うんちなんてしたら痛みで気絶しそう。もう一生うんちできないんじゃないか」真剣に落ち込むほど、安産でも出産の傷は深かったです。

産後、初めての夜。赤ちゃんの面倒は誰がみる?→夜間預かりのある産院がおすすめ

産院のポリシーによりますが、筆者の産院では母子同室・別室関わらず夜間は新生児室で全員預かられることになっていました。寝る前に「夜間授乳を頑張るか、助産師にミルクをお願いするか」を聞かれるので、その日の体調を見て「今日はぐっすり寝たいです」とか「泣いたら教えてください。授乳に行きます」とか決められます。

これが夜間も母子同室の産院ですと、子どもが泣くたびに一緒に起きて、助産師さんを呼んで授乳の仕方を教えてもらうことになります。

 

出産前日・当日の流れは以上です。退院までの残りの日々については、次の記事でレポートします。