
いま混合育児をしています。完ミに移行したいのですが、罪悪感があって決心がつきません。また完ミに移行する過程で、おっぱいトラブルが起こらないか不安です。
こんな悩みに答えます。
本記事の内容
- 混合育児から完ミに移行する決心がつく
- 混合育児から完ミに移行するための具体的なスケジュールがわかる
筆者は第1子を混合育児でスタートし、生後3ヶ月目で完ミに完全移行しました。控えめにいって大満足の完ミ育児ライフを送ったので、完ミにすることに罪悪感を抱いているママさんが少なくないと知り、むしろ衝撃を受けました。
「完ミにしたいけど、どうしよう…」と悩んでいるママさんの育児ライフが楽しいものとなるよう、意図的に背中を押す内容になっています。
【お悩み相談】混合から完ミに移行したい・・・けど罪悪感がぬぐえない
「完ミにしたくてたまらない!移行スケジュールだけ知りたい!」という方は、ここは飛ばして、お次へどうぞ。
完ミにしたいのに、決断できないママさんたちのお悩みに回答してみました。
筆者は、1人目は完ミ希望で2人目は完母希望でした。なのでどちらを推奨するわけではありません。ただ、色んな事情があり、メリット・デメリットを検討した結果完ミにしたいと思っているにも関わらずそれでも「呪い」により踏ん切りがつかないママさんが救われてほしいと思うのです。
母乳がほとんど出なくて混合育児中です。今でさえ罪悪感でいっぱいなのに、完ミにしてしまったら子どもへの申し訳なさで潰れてしまいそうです。
罪悪感への対処法として1番サイアクなのは、自分の罪悪感を和らげたいがために子どものためにならない行動をとり続けることです。
あなたがどんなに罪悪感を感じても、その気持ちが子どものお腹を満たしてくれることはありません。罪悪感を消し去るには、行動を変えるか・感情を変えるかの2択です。
つまり、母乳が出るように行動するか・母乳が出ないことに引目を感じないように感情を変えるの2択、ということです。
でも完ミにしたいと迷っているくらいですから、母乳が出るように行動するのはもうおしまいにしたいですよね?24時間終わらない頻回授乳・・・超痛いおっぱいマッサージ・・・。
それなら「母乳が出なくてもOK!」という方向に感情を変える、というアクションが罪悪感の克服につながります。
おっぱいをあげる度に泣いたり、イライラしたり、それが子どものためになりますか?「ママが泣き叫んでもいいから、おっぱい飲みたい!」って、赤ちゃんがいつ言いました?赤ちゃんが「おっぱいじゃなきゃ絶対嫌だ!全然出てないけど、お腹が空いてイライラするけど、それでもおっぱいだけがいい!」って言ってないのに、一体誰に配慮して母乳にこだわるんです?赤ちゃんより大切な人います?ミルクおいしそうに飲む幸せそうな赤ちゃんの表情より、「母乳が一番よ!」と憚らない助産師さんの言うこと信じるんです???
ご自身に置き換えてみてください。成人してからお母様に「あなたのことは母乳で育てたかったんだけど、全然出なくて毎日辛くて、辛くて全く育児が楽しくなかった」と打ち明けられて、どう思います?筆者なら、「なんか恩着せがましいな」以外の感想が浮かびません。え?お母さんが育児楽しめなかったの、私のせい?自分のせいじゃない?ミルクあるのに勝手にこだわり続けたんじゃないの?それで辛かったとか言われましても・・・そうですか。って感じです。
子どもが気にしないことを、親がグチグチ気にし続けることほど気持ちの悪いことはないですね。
筆者なら、即ミルクに移行します。
私のおっぱいに全く執着してくれず、母乳よりもミルクの方を喜びます。母乳をあげようとしたらのけぞって嫌がるのが寂しいです。
母乳をあげたい理由が「寂しいから」以外にもあって、かつ母乳育児のための苦労を背負えるなら母乳でいけばいいんじゃないですか?
のけぞって嫌がるのは一般的に、母乳が出過ぎて溺れるような状態となり苦しい(授乳前に少し前搾りすると良い)か、うまく吸えない or 母乳が分泌されていなくてお腹が空くからの2択でしょうね。
「おっぱいに執着してほしい」以外に母乳をあげたい理由があるのなら、助産院に通って母乳育児が軌道に乗るまでコンサルティングしてもらうべきです。しかしただ「寂しいから」という理由だけだったら即ミルクに切り替えてOKかと。だって、赤ちゃんは現時点でミルクを望んでいるのですから。
赤ちゃん目線で考えたら、「こっちは生きるために必死にミルクを欲しがってるのに、寂しいからおっぱいを吸ってほしいとか親のエゴに構ってられんわ」って話ですよね。
筆者なら、即ミルクに切り替えます。
2歳までは母乳がいいって聞いたので、なるべく母乳を飲ませたいです。
離乳食がはじまったら、母乳かミルクかなんてもはや誰も話題にしなくなります。あと2人目以降は、どっちがいいとか気にしてる人本当にいないです。話題にもあがりません。
5ヶ月から離乳食が始まります。母乳の「補完食」という考え方が最近メジャーになってきていますが、それでも1歳すぎには幼児食に移行します。
筆者の子どもは1歳半過ぎには、焼き魚にマグロのすき身にもずくにメカブ・・・なんでも食べました。
子どもがおっぱい離れしないならともかく、親の主体で「2歳までは母乳!」とこだわるのははっきり言ってもはや宗教だと思います。1日3食食べる幼児に母乳をいくらか飲ませたところで、母乳を飲ませなかった子どもとどれだけ免疫面で差があるかなんて調べようがあるんですかね・・・?(食事内容も生活習慣も人それぞれ異なるのに、母乳育児のみがもたらす恩恵を特定することは可能なんでしょうか?単純に疑問です。論文あったら読んでみたいです。)
ちなみにWHOは2歳までは母乳、と言っていますが、世界のどれだけの子どもが2歳まで母乳で育っているんですかね。
もちろん、2歳まで母子ともに無理なくハッピーで母乳育児が続くならやめる必要はないですよ?ただ、無理なのを我慢してそこに執着するのは頭が悪いという話です。
ご自身に置き換えてみてください。大人になってお母様から「あなた全然おっぱい卒業しなくて2歳まで母乳飲んでたのよ!」と暴露されたら少し照れて終了ですが、「あなたに免疫をつけて欲しくて、辛かったけど2歳まで母乳で頑張ったの」なんて言われたら、???って感じです。達成感は、別のことで感じてくださいって思います。
ミルクをあげたら、太りそう・・・。
確かに、一時的に太るかもしれないです。筆者の子どもは混合育児の頃から成長曲線の常に上ギリギリにいました。ただし分量を守って与えていれば、成長曲線から外れることはないです。
つかまり立ち→伝い歩きをするようになれば面白いほど痩せていきます。
筆者の子どもの写真を見返しますと、生後7ヶ月がおデブちゃんのピークでした。それまでははちきれそうなくらい太っていましたが、歩き始めたらあっという間に無駄なお肉は削ぎ落とされます。久しぶりにあったママ友には必ず「すごく痩せたね!食べさせてないんじゃないの??」なんて冗談を言われるほどです。
もちろんしっかり食べてますし、脂肪が落ちた代わりに筋肉が強く、がっしりと良い体格に育ってくれています。
ちなみに赤ちゃん期にまんまるプクプクに太っていると、道ゆくご老人にめちゃくちゃ褒められます。ただベビーカーで路上にいたら「太っていてよろしい!!」と太鼓判を勝手に押されたことも。
一度だけ知らないお婆ちゃんに「母乳?」と聞かれたこともありましたが、「まさかあ、ミルクですよ!」と言ったら「大きく育って良いわね!」と肯定されました。ポイントは、ばつが悪そうに「ミルクです」というのではなく、堂々と「やだぁ、イマドキはミルクですよ!」みたいなテンションで堂々といることです。相手は現代の育児の常識なんて知らないですから、勢いに押されて納得し、赤ちゃんが健康そうなことに満足して終了です。
私は母乳が出るほうなのです。母乳が全く出なくて困っているママさんもいるのに、たくさん出る私が完ミにするのは…と罪悪感があります
母乳出るマウントですか????その罪悪感、、、何???
母乳にするか完ミにするかはあなたとお子さんの2人だけの問題です。そこになぜ他のママさんの話が??もしかして、「母乳が出ちゃって困るんですマウント」ですか???
母乳が出なくて困っているママさんにしてみれば、大きなお世話ですし、そんな罪悪感もたれてもなんの救いにもならないですし、「母乳が出るのにもったいないかなぁ」なんて、マウントにしか聞こえません。
完ミにするかどうかは、ご自身とお子さんの間だけの問題です。他人の事情は放っておいて自分の問題だけにフォーカスしましょう。
母乳育児に悩みゼロなら良いんです、母乳あげ続けるべきです。私たちは人間、ほ乳類ですから。ほ乳させるのは自然な営みですし、それで生きていけるようにDNAレベルで最適なプログラミングされているわけです。母乳育児でいけるなら、ぜひいきましょう。
でも、そこに無理が生じているから「完ミにしたい」と悩んでいるのでは?だったら、人間の素晴らしい発明品「粉ミルク」を使用しない理由はないです。
(実際、2人目を完母で育てようとしたので母乳育児の良さはよくわかります。しかし、生後4ヶ月頃。哺乳瓶拒否になってしまい、家族みんなが苦しみました。個別の事情を考慮するならどっちが100%正解とか、絶対ないです。哺乳瓶拒否は、地獄でした。急遽、産後入院までして助産師さんの助けを得て哺乳瓶をなんとか克服しました。凄まじくお金がかかりましたし、そこまでして母乳にこだわる必要があったのか、全く答えが出ません。正直、2人目こそ完ミにすべきだったと後悔しました。)
【実践編】混合から完ミへの移行スケジュール

混合から完ミに移行するのにかかる期間を知ろう
一般的に母乳の需給がそろって軌道に乗るのは産後3~4ヶ月と言われています。筆者の個人的な経験では、産後2ヶ月半のタイミングで、母乳のみでも授乳間隔が空いた実感がありました。
筆者は第2子を完母で生後4ヶ月まで育てたのですが(哺乳瓶拒否を起こし、生後5ヶ月目からは混合に切り替え→生後7ヶ月より完ミに)、日中8時間以上搾乳・授乳しないと、急激に母乳の生産量が減っていった実感がありました。ネントレで有名な「ジーナ式」では、1回の授乳量を減らすのに1週間かかると主張しています*が、体感ともあっています。(*「改訂版 ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」ジーナ・フォード、第3章授乳について 母乳からミルクへの上手な切り替え方 より)
完ミへの移行は、早ければ早いほど母子への負担が少ないです。例えば新生児の時期に完ミに移行することを決めたなら、よほど母乳の出がいい人以外は特に何もしなくても、乳性炎の心配等なくフェードアウトできるはずです。
混合から完ミへの移行スケジュール(お急ぎプラン)
前述の「ジーナ式」では、混合から完ミへの移行スケジュールが提案されています。筆者もこれに則って、実際にやってみました。
授乳時間 | 朝7時(朝食) | 昼11時(昼食) | 昼14時30分(おやつ) | 夜18時30分(夕食) | 夜10時30分(寝る前) |
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1週目 | 母乳 | ミルク | 母乳 | 母乳 | 搾乳 |
2週目 | 母乳 | ミルク | ミルク | 母乳 | 搾乳 |
3週目 | 母乳 | ミルク | ミルク | ミルク | 搾乳 |
4週目 | 母乳 | ミルク | ミルク | ミルク | – |
5週目 | ミルク | ミルク | ミルク | ミルク | – |
「改訂版 ジーナ式 カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座」ジーナ・フォード、第3章授乳について 母乳からミルクへの上手な切り替え方 図表3-1」を元に作成
結論、筆者の考えでは厳密に上表のスケジュールを守っていく必要はありません。このスケジュールは、赤ちゃんとお母さんの負担を最小限に抑えることを目標とした、極めて丁寧なプランだと思います。
例えば哺乳瓶をすんなり受け入れてくれる赤ちゃんなら、ぶっちゃけ4〜5週目からいきなりスタートでもいけると思います。筆者の第1子がそうだったのですが、お腹が膨れるならなんでもいいやというタイプの子は一定数おり、そういう子はミルクだろうが直母だろうが搾母乳だろうが気にしないのです。
ただし母乳の製造は1日では止まりませんから、搾乳は必要です。筆者の場合、8〜10時間に一度のペースで搾乳していました。一度完母になった後では、完全に搾乳を必要としなくなるまで4週間はかかったと思います。(ちなみに断乳から3ヶ月以上経っても、乳首を絞ると射乳があり大変驚きました。胸はとっくにふにゃふにゃで、胸の張りは一切ないのに、どういうわけだかまだ母乳がどこかに溜まっているようなのです。)
混合から完ミへの移行スケジュール(ゆるゆるプラン)
母乳の量を減らすのは簡単です。
「母乳の分泌量を上げるために○○しましょう」と推奨されていることの、真逆をいけば良いのです。筆者の経験と巷の口コミを照らし合わせると、最も効果があるのはコレです。
母乳は全て搾乳し、哺乳瓶から授乳する
赤ちゃんが乳首を吸わなくなると、脳のプロラクチンという母乳生成ホルモンが発生しなくなります。赤ちゃんが吸えば吸うだけ母体の脳では「もっと母乳を作って!」という伝達回路が作動してしまうので、NGです。電動搾乳機で定期的に搾乳することで胸の張りを抑えながら、母乳分泌をフェードアウトすることができます。
私はメデラのスウィングを愛用していましたが、今はピジョンの電動搾乳機の方が安くて人気ですね。このサイトの読者さんでも、ピジョンを購入される人のほうが多いです。ピジョンの哺乳瓶(母乳実感)を取り付けて、直接貯められるのはとても便利ですね。当時これを知っていたら、私もこちらにしたと思います。メデラの半値ですし・・・
また常に哺乳瓶で与えることにより何ml飲んだかわかるので、ミルクの足し方を迷わなくて済むという別のメリットもあります。
注意したいのは、夜間の授乳です。ジーナさんも指摘している通り、夜中に目を覚ました時、おっぱいじゃないと再入眠できない子はいきなり完ミにすると地獄をみます。(筆者の2人目が、これでした。)「添い乳」に慣れきっている子は、夜間の寝かしつけをおっぱい以外でもできるようになってから、先程のスケジュールにある程度沿って移行するのが無難かと思います。
以上、混合から完ミへの移行スケジュールをご紹介しました。
皆さんの完ミ移行も、トラブルなしでスムーズにいくことを願います。