妊娠中、気をつけること②うっかり、薬を飲んでしまったら&飲む意味のあるサプリ

「うっかり市販薬を飲んでしまいました。『妊娠中の投与に関する安全性は確立していない』とパッケージに書かれています。大丈夫でしょうか?」「妊娠中だからこそサプリに頼りたいです。葉酸以外に、飲んで良さそうなサプリはありますか?」

 

こんな疑問に答えます。

 本記事の内容

  • 妊娠中に飲んでもいい薬の調べ方がわかる。また薬を飲んでも赤ちゃんに影響しない時期もわかる
  • 効果が実証されているサプリメント、効果が期待できるサプリメントがわかる

日本産科婦人科学会監修の冊子『Baby+ お医者さんがつくった妊娠・出産の本』のうち、代田産婦人科(神奈川県)の久保医師による『薬・サプリとのつき合い方』を参考に、妊娠中の薬・サプリの服用の仕方や注意点を調べました。

薬をうっかり飲んでしまったら→実際には多くの薬が服用できます(ただし、条件があります)

ほとんどの市販薬のパッケージには、「妊娠中は服用を中止してください」って書いてあるけど?

海外の妊婦さんはつわりがひどいと吐き気止めを処方してもらえる、と聞いたことはありませんか?いくら海外の話とはいえ、私たち日本人と人体構造は変わらないはず。なぜ私たちはつわりが去るまで吐き続けなければならないのに、海外の妊婦さんは薬でスッキリ治せるの?・・・その薬、日本では買えないのでしょうか?

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世界のつわりの薬(追記あり) アメリカには日本未発売のつわりの特効薬があるらしい。  と 少し前に聞いてたのを思い出して 先輩ママさんに聞いてみたら満場一致で オススメしてくれたお薬があったのでシェアします。 ⚠️まだ私自身が試してないため 情報だけですみません! 私の場合 胃の違和感こそあるものの 吐く までいってないので奥の手で温存中です。   ドキシラミンというのが成分の名前で 各製薬会社がいろんな名前の商品を出しています。  今回ススメてもらったのは Unisom(ユニサム)という商品名で 睡眠導入剤として販売されているのですが つわりにも効果があるとWikipediaさんが言ってます。 (2枚目画像参照) →下記つわり用の薬には処方箋が必要かつ高額のため 同成分でドラッグストアでも手に入るこちらを教えてくれたみたいです。 先輩ママさんは眠くならないように タブレットを半分に砕いて飲んでた とのこと。  オーストラリア🇦🇺では RestavitやDozileという商品(米国より配合多め)  つわり用で🇺🇸Diclegisという商品が カナダ🇨🇦ではDiclectin 韓国🇰🇷でも(画像三枚目)の商品名で  それぞれ販売されているようです。 (三枚目の薬は恐らく処方箋が必要です。)  可能ならフォロワーさん達に送ってあげたいのですが、 きっと到着する頃には皆さま安定期・・・✨  もし身近に海外在住もしくは、旅行中の方がおられたら 頼ってみられてもいいかもしれません😄 気になられた方は調べてみてくださいね!  #妊娠初期 #妊娠8週 #海外出産 #海外妊婦 #初産 #第一子妊娠 #マタアカさんと繋がりたい #プレママさんと繋がりたい #3月出産予定 #つわり #つわり対策 #薬

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日本ではほとんどの市販薬の添付文書には必ず、”この薬は妊産婦への安全性が確立されていません”と、遠回しに妊産婦に薬の服用を避けるような注意書きがあります。

これはなぜかというと、その薬が妊産婦にとって安全なのかどうかという治験をそもそも行っていないからです。治験に参加してくれる妊産婦さんを十分な数集めるのは難しいですし、生まれてきた赤ちゃんに影響がないかどうかは数年に渡って調査しなければなりません。莫大な手間とコストがかかります。わざわざ費用をかけて妊産婦の服用がOKかどうか調べるメリットは、製薬会社にないですよね。だから”妊産婦への安全性は確立されていません”と一言添えて、販売するルールになっているのです。

実際には多くの薬が妊婦もOK。ただし、あなたが妊婦だと知っている先生が処方した薬だけ服用しよう。

実際には、妊産婦が絶対に服用してはいけない薬というのは少ないそうです。しかし、産科の先生が処方した薬(あるいはあなたが妊産婦だと知っている先生が処方した薬)のみが安全ですので、「とりあえず自己判断で飲んでみる」というのはやめましょう。産科の先生は、臨床治験に基づく海外のデータベースを参考に、妊婦が飲んでも大丈夫かどうか正しく判断できるのです。

ちなみにうっかり市販薬を飲んでしまった場合でも、生理予定日(28日周期として4w0d)までは赤ちゃんは薬の影響を受けにくい時期ですし、しかも一般薬というのは胎児奇形を起こすような強い薬であることは考えられないので多くの場合まず心配いりません(参考:あたらしい生命のために P26 東京都港区発行資料)

いずれにしても妊娠初期から13〜14週までは胎児の臓器が形成されるセンシティブな時期なので、薬に限らず色んな環境要因も含めて赤ちゃんに悪い影響を及ぼす可能性があります。この時期には医師が絶対に必要と判断した薬を除いては、飲むのを避けるのが無難です。ただし目薬、点鼻薬、塗り薬などの局所的に使用する薬は心配いりません。

いま、60歳くらいの人たちがお腹にいた頃。妊娠悪阻に効果があるとしてお母さんたちが飲んでいた胃痛剤が、飲むと必ず胎児奇形が起こる恐ろしい薬だということが判明しました。その薬は世界で飲まれており、最初に「この薬は妊婦さんには危ない」とヨーロッパの科学者が警告したのが1961年11月。わずか10日間で、ヨーロッパの店頭からはその薬は消えました。

しかし日本の厚労省は「警告は信頼できない」として、国内での販売を許可し続けます。当然、日本でも奇形の赤ちゃんが続々生まれたので、マスコミが騒ぎ始めました。ようやく日本で禁止されたのは、警告から10ヶ月後のこと。

(参考:全日本民医連サイト

今から60年も前の日本の話なので、当然事情は異なりますが(良い方に変わっていると信じたいですが)、薬は利権が絡みますから、こういう人命に関わる嫌な薬害事件がたまーに起こります。うっかり自分が薬害の被害者にならないためにも、処方された薬のことはよく知っておきましょう。

「うっかり薬を飲んでしまった!心配で夜も眠れない」そんな時は→「妊娠と薬情報センター」

持病があってどうしても服用し続けなければならない薬がある場合は、”持病の科の先生と産科の先生の2人とも”に相談してから使用法・使用量を決めましょう。例えお腹の赤ちゃんに影響がある薬であっても、服用をやめてはいけない薬があります。特に、精神科の先生は妊娠について熟知してしないことが多く、本当は飲み続けなければいけない薬を「妊婦なんでしょ?」とストップしがちなので、注意が必要だそうです。

持病の科の先生と、産科の先生の意見が食い違ったり、判断に迷ったりしたら、「妊娠と薬情報センター」(国立成育医療研究センター運営)に頼るという”奥の手”があります。彼らは妊娠中に飲める薬について詳細なデータを持っていますので、情報を提供してくれるはずです。

“奥の手”というのは、利用方法がアナログすぎて相談に至るまでのハードルが高いからです・・・。いかにも研究機関っぽい、手続きの煩雑さ。

それでも「飲んでしまった薬についてどうしてもモヤモヤが晴れずに夜も眠れない!」と追い詰められるくらいだったら、悩んでも解決しないので、思い切って活用すべきだと思います。

(おまけ)サプリメントで効果が実証されているのは、”極めて妊娠初期”の葉酸だけ

妊娠中に飲んで効果があるサプリ、無いサプリ

良いサプリ

 有用だと実証されている→”極めて妊娠初期”の葉酸のみ(無脳症 or 二分脊椎の発症を減少させる)

 有用な可能性がある→鉄剤、カルシウム、EPA(産科の先生に相談しよう)

 

悪いサプリ

 “大量摂取”は胎児へ悪影響→ビタミンA (通常の食事で取る分には大丈夫)

 

あえて飲む必要のないサプリ

効果が明らかでない→上記以外、全てのサプリ

妊活経験者には常識でしょうが、葉酸が必要なのは”極めて妊娠初期”なので、妊娠がわかってから葉酸サプリを飲み始めたところでもはや効果は期待できません。妊娠前から飲んでおくことが肝要です。ですから逆に、妊娠がわかって初診に行くような時期にはもうサプリを飲まなくても良いのです。今すぐ飲むのをやめても良いし、もったいないから最後まで飲み続けても良いし、どっちでも一緒です。

筆者は第1子の妊娠時には、ディアナチュラの葉酸サプリ(※Amazonに飛びますが、広告リンクではありません)と、ネイチャーメイドのスーパーフィッシュオイル(EPA/DHA)(※同)を飲んでいました。子どもは今1歳ですが、とっても穏やかで手のかからない健康な子どもに生まれました。サプリにそんな有難い効能があったとはとても信じられませんが、願掛けの意味を込めて第2子妊娠中の今もサプリを飲んでいます。ただし、葉酸サプリだけはディアナチュラの鉄分・カルシウム・葉酸が一緒になった商品(※同)に変更しました。選んだ決め手は、大手ドラッグストアでも取り扱いのあるメジャーなラインだったのとAmazonで安かったからです。

(筆者所感)ネットでよく見る”エレビット”や”ベルタ葉酸”→広告費をかけているからよく見るだけ

エレビット、インスタで「私は、葉酸サプリはこれにしました」と写真あげている方いますよね。しかし、実に値段が高い。エレビットはテレビCMを打てるほど、資金力のあるサプリです。産婦人科で試供品をもらった方もいるのでは?営業さんがわざわざ産婦人科に出向いているわけですから、人件費などのPR費用がかなり乗ってそうですね。高いからには赤ちゃんにとってすごく良い!と思いきや、ほとんど広告代を払っているようなものだと筆者は考えています。

ベルタ葉酸は、妊娠・育児系のブログがこぞって収益源にする有名なアフィリエイト広告対象商品です。ブログの記事に「私はベルタ葉酸を飲んでました」とか言って、商品のリンクを貼るんですね。ブログを読んで人が、そのリンクを踏んでサプリを買うと、購入代金の一部がブロガーにチャリンチャリンと入る仕組みです。そりゃ絶賛しますよね、筆者も絶賛したいです。

というわけで、筆者はサプリはドラッグストアで売ってるようなフツーの商品で十分派です。ただ「プラセボ効果は大事!」という宗派の方は、高いサプリを購入した方が気分が上がるわけですから買う意味もあると思います。