わが家は、息子(3歳半)が生まれたときからテレビなし育児をしています。
DVD、ネットフリックスやアマプラ、YouTubeも見せていません。要するに、ディスプレイで視聴するエンタメすべてを排除して生活しています。
今回の記事は、「テレビなし育児を実践している家庭の内情が気になる😊」「テレビ時間を減らしたいけど無理そう😢」という人に向けて書きました。
筆者は、記事を書くうえで
誠実である(弱みを隠さない)
ことを心がけているので正直に告白すると、テレビなし育児が辛いと思った時期がこの3年半で2回あります。
ですから順風満帆ではなかったですし、全ての人にテレビなし育児が最良の選択だとも思っていません。
今回のテーマは次のとおり👇
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わが家が辛い時期を乗り越えつつ、テレビなし育児を続けている理由は、メリットが大きいからです。
メリットはざっくり3つ。
1つずつみていきます。
わが家の3歳の息子を例にとると、外出先でおやつをあげると、少し食べた後「残りはおうちに帰ってから食べる」と言って、ちょうどいい具合で切り上げることができます。自分で自分の欲をコントロールしているわけです。
公園遊びでも、ある程度のところで自分で遊びを切り上げることができるので、「5時になったらおしまいって言ったでしょ!」とか「もう置いていくよ!」とか怒らなくていいのは、ありがたいです。
中毒性の高いコンテンツ(動画メディア)を与えないことで、「まだ見たかったけど、見せてもらえなかった」という失敗体験をさせていないのが、よかったのかなぁと考えています。
息子は、電車や車の移動中、おもちゃがなくても自ら遊びを考えて機嫌を保つことができます。だいたい車なら1時間、電車なら2時間までは穏やかに過ごせます。
お出かけの荷物が少なくて済むので、親としてもラクです。
アメリカの一流スクールでは、創造力を高めるために、ぼぉ〜っと「空想する時間」を大切にしていると聞きますから、強い刺激がなくてもヒマを潰せる、というのは大切なスキルです。
気に入ったアニメの主題歌や決め台詞を連発するのは、幼い子どもが必ず通る道。(某掲示板では、ドラえもんが大好きな息子が、ところかまわず「とってもだいすきドラえもん」としか言わないのがストレス。自閉症なんじゃないか、と悩むお母さまの投稿を見ました…)
テレビなし家庭の子はどうなるかというと、童謡を歌ったりや気に入った絵本の一節を繰り返したりします。
路上で大声で繰り返し叫ばれても、全く恥ずかしくないです。
当然テレビを見せる家庭でも童謡や絵本に触れさせているでしょうが、こっちは娯楽がそれしかないので(笑)、童謡や絵本に接している時間の絶対量も、心への入り込み方も段違いです。
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筆者自身がかなりテレビなし育児に近い環境で育ったので、よくいわれるテレビなし育児のデメリットや反動については、「その後どうなるか」を答えられると思います。
結論をのべると、デメリットも反動もないです。
強いていうなら、流行りの歌やCMソングに疎くなることがデメリットですかね。
息子が最近、「と〜らぶる発見、あ〜めじゃ〜ないー!」などと意味不明の歌を歌うので気になって調べてみたら、どうやら『パウ・パトロール』という有名な子ども向けアニメのOPテーマだということが判明しました。ちなみに正しい歌詞は、「トラブル発見、アドベンチャーベイ」でした(笑。
聞くと、お友だちのNくんに教えてもらって、一緒に歌いながら走り回っているそう。
息子は『パウ・パトロール』のことは一切知りませんが、共通のコンテンツで盛り上がっているわけです。(3〜4歳児はこんなもんです…。平和ですね。
これは、一理あります。
しかし、教育的なコンテンツだとしても、そもそも動画メディアは幼い子どもには依存性が高すぎるのでは?と筆者は疑っています。
息子が2歳のとき、夕食に出したカンパチを全く食べてくれずに困ったことがありました😢
カンパチの生態を知れば、興味をもって、食べたくなるに違いない!と思った筆者は、YouTubeでカンパチがゆったり遊泳する動画(2分ほど)を見せながら、「これがカンパチだよ。海を泳いでいるね」など、声をかけました。
息子は食い入るように見つめていたので、よしよし✨と思ったのですが、
動画が終わった途端
「まだおさかながおよぐの見るの!見るの!」
と、のけぞって大泣き😱😱😱
凄まじい癇癪と、宙を舞う皿・・・、最悪の結末を迎えました。
大人だったら30秒でも耐えられないほどつまらない、
カンパチが泳ぐだけの動画で、コレ。
幼い子どもに動画メディアは、刺激と依存性が強すぎる。大人が視聴時間をコントロールしたとしても、「まだ見たかったのに、見せてもらえなかった」という屈辱的な経験をたくさん重ねさせてしまうだけだと確信しました。
幼い頃、テレビをほとんど視聴しなかった筆者は、反動もなく、自分時間を読書や執筆活動など、有効に使うことができています🤗
逆に、幼い頃にラジオ漬けだった筆者の父は、「テレビ人間」で、スマホ依存です。
父(60代半ば)は、貧しい農村うまれ。
農作業中に構ってあげられないのをかわいそうに思った祖母は、赤ちゃんだった父のそばにラジオをおいて、1日中話し声や歌が聞こえるようにしてやったそうです。
そのせいか父は、静寂に耐えられない人になりました。
休みの日など、テレビをつけながら、クラッシック音楽を流し、新聞を読みながら、ソファで居眠りする…というカオスでした(笑。そして大いびきをかいているのに、テレビを消すとなぜか「バチッ」と目を覚ますという😅
母は「うるさい」とイライラするし、実際うるさかったので、不快な思い出です。
いま定年退職した父は、ゴルフの趣味などもあるので1日中テレビを見て過ごすことはないですが、若い筆者よりもはるかにスマホ依存(ずっとニュース記事などを読んでいる)です。要するに、常にメディアに触れていないと不安になるのだと思います。
父のエピソードは極端かもしれませんが、ラジオでこれです。
3つ子の魂百までといいますから、幼児にテレビ(動画メディア)を与えたことによる影響は未知数だし、自分には責任がとれない・・・と筆者は思いました。
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対処法はざっくり3つ
テレビなし育児が辛い理由、第1位は、親がひとりになれる時間がほとんどないからだと思います。
経験上、テレビなし育児で育った子どもは3歳前後には、上手にひとり遊びができるようになります。
3歳前後になれば、子どもを見守りながら家事ができますし、ひと声かければトイレにだって(平和的に!)行けます。
しかし、そこまで成長するまでは、親がずーっと付きっきりで楽しませてやらなければなりません。休めないし、家事もできないし、排泄もできない。下の子がいれば満足にお世話もできない。
筆者の場合、息子のイヤイヤ期と娘の誕生が重なったので(2歳差です)、それはもう地獄でした。
わが家の場合、どちらかというと夫のほうがテレビ(動画メディア)を与えることに強い懸念を表明したので踏みとどまりましたが、もし夫が「辛いなら、テレビに育児させてもいいよ」と言ったなら、全力で流されていたと思います。
テレビに頼れない以上、なにか別のものにイヤイヤ全開の息子の注意を引きつけてもらうことが必須でした。
わが家は、物理的に人手を増やす(一時保育サービスやファミサポの利用、実家の母にヘルプを出す、在宅勤務の夫に中抜けしてもらう)ことでなんとか凌ぎました。(簡単に書いていますが、利用のための登録や利用日時の調整、身内に頭を下げたり機嫌を伺ったり・・・思い出したくないほどしんどかったです。)
ですから逆に、ここまでやれないのであれば、普通にテレビを見せちゃっていいと思います。
いまが辛くてしんどいのであれば、一度ゆっくり休んでパワーを取り戻すためにも、テレビに頼ることは価値があると筆者は思います。
音の鳴るおもちゃは、テレビ(動画メディア)と比べたら低刺激です。
- 童謡・手あそび歌のうた絵本
- タッチペン付きことば図鑑
わが家には、ボタンを押すと童謡や手あそび歌が流れるうた絵本が2冊あります。
うた絵本が1番好きだったのは、1歳半〜2歳前半でした。
経験上、幼児はこんな感じで遊びます。
その①:ボタンを次から次へと押すのを100回はやる。(絶対に1曲終わるまで待たないです。そばで聴いてると頭おかしくなりますw)
その②:飽きて他のおもちゃで遊び始めるが、曲が終わって静かになると、戻ってきてボタンを押す。
いま童謡が大好きな息子ですが、残念ながらうた絵本から吸収したものは1曲もなく・・・全部、ママと一緒に歌ったり覚えたりしたものだけを記憶しています。
知育効果なんか何もない、ただ音が出る面白さから惹きつけられていたことがわかります😅
それでも、テレビ(動画メディア)よりは低刺激なので、ほんの少し虜にしてくれるだけで助かります。
同様に、幼い子どもに音のなるタッチペン図鑑を与えても意味がないことがわかります(笑)が、こちらは1000語対応しているなら1000パターンの刺激が得られるわけで。
その分、長く子どもを惹きつけてくれます。
わが家では、主にこれを選択をしました。
テレビなし育児のメリットを考えた上で、辛い時期はあと少し(上の子がひとり遊びができるようになる3歳まで)だから、必要経費と割り切って一時保育やファミサポを駆使しました。
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テレビなし育児を頑張りたいっていう人って、勉強熱心なタイプが多いというか、真面目な人だと思うんです。
諦めてテレビ見せちゃえば楽になるのに(笑)、自分なりの「こんな環境で育てたい」という強い気持ちがあって、譲れないという。
筆者がそうなのですが、そういう真面目ちゃんは、家事も育児も完璧にしたがるんですよね。
そういう人に、家事は手抜きでも子どもは死なない!とかアドバイスしたって何も響かない(笑。
むしろ、自分の流儀を貫けないことで、自己肯定感が下がります。
掃除しなくてもいいよって言われても、私は掃除がしたいの!
子どもが寝たら、毎晩リビングを綺麗にリセットしたいの!
って感じ。
だから専業主婦でもルンバ・ブラーバは必須だし、乾燥機も外せないし。食洗機や時短料理セットもあると、なお良し。
筆者は、「これは一種の病気だ」と割り切って(笑)、納得のいく家事育児を“いつも笑顔で”(←ここ大事💦)できるように、お金を払ってでも人手や便利家電を増やすことで乗り切りました。
しかし、経済的な余裕がない、パートナーの理解が得られないなどの理由で、ここまでできない家庭がほとんどだと思います。
ですから、いま「テレビなし育児が辛い」と思うのなら、一旦挑戦するのをお休みしても良いと思うのです。
これは想像でしかないのですが、
幼い子どもにとって、お母さんやお父さんと遊ぶ経験以上に面白いエンタメなんてないわけで。
「お母さんと遊ぼう!」と誘っているのに、それを拒否してテレビに食らいつくというのはちょっと想像できないというか・・・。
つまり、親に子どもの相手をする心身のゆとりさえ生まれたら、テレビなし育児なんていつからでもやり直せるんです。焦らなくても大丈夫、取り返しがつかなくなることはないです。
ご自身のメンタルを、大事にしてあげてくださいね。
定型発達で、聞き分けが良くて、生まれつき穏やかな性格のひとりっ子を、どれだけうるさくさせても大丈夫&広々な戸建てで育てるなら可能かもです。(そんな人いる?😅
テレビ(動画メディア)に頼らずに、家事育児を完璧にやっているように見える人って、カラクリがありますよ(笑。
絶対、ひとりで頑張ってないです。
みんな自分をすごく見せたいから、見せたくない部分を見せてないだけです。
どうか周りのことは気にせずに、自分がどうしたいか、自分に何ができるかだけと向き合ってくださいね。
一緒に、頑張りましょう。
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