よく晴れた週末。いつもの公園で、事件は起きました。
自転車からいち早く降りた息子は、待ちきれなかったように、遊具に向かって猛ダッシュ。
そして、つぎの瞬間。息子は、パニックに陥りました。迷子になってしまった、と思ったのです。
私はこのとき、私は息子のわずか15m後方で、下の子を自転車から降ろすのに手こずっていました。息子と私の間には、遮るものは何もありません。
「おーい」と片手をあげて、作業を続けたのですが、慟哭する息子は気がつきません。だんだんと周りに人だかりができはじめたので、私は下の子を抱えてすっとんで行きました。
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私は鬼ではありませんが、4歳の息子も、自分の行動に対してある程度の責任があると信じています。
公共の場でお互いを見失わないようにする責任は、共有すべきもの。トラブルが起きた時どのように解決するかを子どもに教えるのは、私の仕事です。
私が駆けつけた時、息子の第1声は「ママ!かってにどこか行っちゃダメ!!」でした。一瞬にして走り去ったことを詫びるどころか、元凶は私にあると思い込んでいるのです。これでは、どんなに怒ったところで、何も響かないでしょう。
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問題の本質を見極める
そこで私は、叱る代わりに、迷子になった場合にどうすべきかについて話し合うことにしました。
注意しておきたいのは、問題は、息子が許可なしに走り去ったことではないという点です(もちろん、それ自体はいけないことです)。真の問題は、公共の場で母親とはぐれたこと。したがって、最も重要な課題は「どのように再会するか」でしょう。
現実の世界では、自分のせいではないトラブルに巻き込まれることがあります。そんなとき、責任ある大人は状況を瞬時に判断し、必要な行動を考え、実行することが求められます。4歳のうちから、着実にそのための種を蒔いておくのです。
シナリオを検討し、責任ある意思決定を学ぶ
私たちは、この機会にさまざまな「もしも」のシナリオを検討しました。
もしも、ママが乗り込む前に、エレベーターの扉が閉まってしまったらどうする?
もしも、夜中に目が覚めて、家の中にママやパパがいないと思ったらどうする?
これらの「いかにも起こりそう」なシナリオを通して、4歳児も、責任ある意思決定や問題解決のスキルを学ぶことができます。もちろん、いざというときに実行できるかどうかは別の問題です。ただ、考える習慣を身につけることが大切なのです。そして、その種を蒔くことは早すぎることはありません。
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結局、私たちが保護者として負う責任は、間違いなく大きなものです。(私は息子を心配し、集まってきてくれた方々に丁寧にお詫びとお礼を伝えました)しかし、私たちは子どもが失敗しても、ただ叱りつけるのではなく、責任ある大人へと成長する手助けをすることを忘れてはなりません。
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