スキルアップしたいけど、勉強はしたくない人の学習術

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スキルアップのために、一生学び続けなければならない現実

大人になっても勉強する人、しない人

スキルアップのために子育てしながら勉強してる友だち、すごすぎ。

「今日は寝かしつけ後に、一気にテキスト終わらせた!」という意識高いママ友のストーリーを見てモヤモヤする人

私には目標もないし、勉強だって続かない。

でも目標に向かって頑張ってる人見ると、焦る

なんでわざわざストーリーにあげるの?自分すごいアピール?

・・・あー、僻みだなこれ。こんなこと思っちゃう自分、性格悪い。

いいねを押しながら、自己嫌悪。

ぶっちゃけ、大学受験がトラウマすぎて、もう2度と勉強なんかしたくないんだよね。だから、大人になってもスキルアップ勉強してる人みると、すごいなーとは思うけど、私とは人種が違う気がする。でも、このままじゃよくないのはわかってる。

日本人の半分以上は自己成長のために1分も時間を使っていない

スキルアップの必要性は、認識している。でも、ゴールを目指して頑張れない人、沢山いそうです。

学生時代、私たちの勉強にはいつもゴールがありました。誰もが「この入試を乗り越えたらもう勉強しなくて良い!」と信じて、受験勉強に邁進したはずです。

私たちはゴールのある勉強に慣れているはずなのに、どうして大人になったら、同じことができないのでしょうか?

安心して欲しいのですが、子育てしながら勉強する人は、超超マイノリティです。子育て世代に限らず、日本人は全体的に勉強しないのです。

自己成長のために勉強している日本人は少ない。1,000人中52.6%が自己成長のために1分も時間を使っていないと回答。

50代は70%もの人が読書すらしないというのですから驚愕です。日々の業務を粛々とこなして、なんとか定年まで逃げ切ろうという鉄の意志がダダ漏れてます。

この調査結果のレポート読むと、他国と比べてもダントツで勉強しない日本人の姿が浮き彫りになって興味深いです。

学び続けない人間は詰む

しかし、大学入試を終えて「2度と勉強しないぞ」と誓った人には悲報ですが、すでに世界は短距離走ではなく、長距離走の時代に入っています。

経済的にばかりではなく、とりわけ社会的にも存在価値を持ち続けるには、絶えず学習して自己改造する能力が必要だし五〇歳のような若い年齢では間違いなく。


ユヴァル・ノア・ハラリ『21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考』河出書房新社

スキルアップを叶えるコツコツ学習術

◯◯だけで、7回挫折したアラビア語を習得できた

私自身、大人になってからは勉強が全く続きませんでした。

私には、将来アラブの国に住むという夢があるのですが、肝心のアラビア語の勉強が全く続かないのです。大学時代に一念発起してから、毎年発起し続け、今年の春に2年ぶり8回目の覚悟を決めました。

これまでの学習歴は、

  • 大学のアラビア語講座
  • NHKラジオ講座のアラビア語
  • NHKテレビでアラビア語
  • アラブ・イスラーム学院(麻布十番にある、サウジアラビア政府が運営してるガチの学校)
  • 市販のテキストを使った自習

考えうるありとあらゆる学習法、全てに挫折してきました。

そんな訳で自分を全く信頼できないので、今年の挑戦は

毎日15分、Duolingoでアラビア語の勉強をする

たったこれだけにしました。

ところがこれが大当たり!

頑張っているつもりは全くない(からこそ)、なんと300日近く続いています

1日15分でも、ひたすら継続すればそれなりのことが聞き取れ、話せるようになります。

Duolingoのアラビア語学習画面

学習にゴールを設けると、そこで学びが終了する

この10年間挫折し続けたアラビア語の習得にすんなり成功したことで(初級レベルですが)、私は確信に至りました。

何かの能力を身につけたいのなら、ゴールを目指して勉強してはいけない。

似たようなことを、天皇陛下やビル・ゲイツの通訳を務めた同時通訳者の田中慶子さんが、ダイヤモンドオンラインの対談で言っていました。

田中 私、最近はやりの「リスキリング」という言葉に抵抗があるんです。

「(寿命が延びて)人生が長くなり、今持っているスキルはいずれ通用しなくなるから、学び直そう」という理屈はわかります。でも、「リスキリング」って、あたかもある時点で学びが止まっていて、「よっこらしょ」と重い腰を上げて、学びを再開するようなイメージじゃないですか。

荒木 「スキリング期」があって、「リスキリング期」があってと、期間が分かれているように聞こえますよね。学びにはオン、オフのスイッチがあるわけではないし、切れ目はない。学びはもっと自由で柔軟で、どこでもどこからでも学んでしまえる。

ダイヤモンドオンライン(https://diamond.jp/articles/-/326310?page=3)

学びって、ゴールを決めて、そこに向けて頑張ったらおしまい!というものではないんですよね。むしろ毎日やれるくらい楽しいことをコツコツと続けて、ふと振り返った時、歩いてきた距離に驚く・・・そんなものです。

でもゴールテープ切ったら、普通はそこでおしまいにしますよね。42.195キロ走り抜けたランナーが「自分まだ走り足りないんで、2周目行っちゃいますわ」とはならないですよね。

同じことが、子どもの学びにも言えます。探究学舎の矢萩邦彦氏はこう言います。

探究心は「学力を伸ばすため」「コミュニケーション能力を高めるため」といったゴールや目的ありきで育つものではありません。何の役に立つのかわからないけれど、楽しいからやっていたら学びになっていた、という進み方をするものです。

矢萩邦彦『子どもが「学びたくなる」育て方――「話す・探す・やってみる」で生きる力を伸ばす』ダイヤモンド社

毎日続けられるくらい楽しいものをコツコツと、で叶えるスキルアップ

親である私たちも、一生学び続けなければならないこの時代。

学びとは、ゴールを決めて一気に駆け上がるものではなく、毎日続けられるくらい楽しいものをコツコツやり続けること。(ゴールから逆算した最も効率の良い勉強法は、たいてい負荷が高く、苦痛です)

寝かしつけ後に資格勉強なんて、私にはできない。何かやらなきゃって焦る、でもできない。その気持ちわかります。

でもそう思うのは、あなたにとって資格勉強がクソつまらないから。クソつまらないことを、寝かしつけ後にやりたい人はいません。少なくとも、私はごめんです。

だから何かスキルアップしなきゃと焦るなら、やりたくて仕方のないものに出会うまで何度でも挫折したら良いと思うんです。挫折して一からやり直したって、ただ止まっていた時よりグンと前に進めます。

それが、今の時代の学習術のようです。