メンタルを強く育てる、子どもの遊び

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オープンエンドな遊びが、強いメンタルを育てる

オープンエンドな遊びとは

子どものメンタルを育てるために、習い事や先取り学習を検討する人はたくさんいます。かつての私も、そうでした。

しかし、オープンエンドな遊びのもつ力に気づいている人は、まだ少数です。オープンエンドな遊びとは、ごっこ遊びやお絵かき、積み木など、特定の目的やルールがない遊びのこと。(反対に、パズルやゲームなど構造化された遊びは、クローズドエンドな遊びといいます。)

オープンエンドな遊びは、創造性や社会性を育むだけでなく、子どものメンタルヘルスにとって重要な役割を担っていることが分かっています。

私たちは子どもたちの遊び方を観察し、メンタル不調のサインにいち早く気づくことができます。さらに、遊びそのものに、弱ったメンタルを回復させる効果があるのです。

恐怖を乗り越えて、メンタルを強く育てる(レジリエンス)

残酷な遊びをする理由

息子が4歳の時、おもちゃの列車で人形を轢くのがブームだったことがありました。かわいそうな人形は積み木のホームから突き落とされたり、踏切内に取り残されたりしました。

残酷な姿に胸が痛くなりましたが、理由はすぐにわかりました。

その数日前。私たちは電車好きな息子のために、JRが主催する鉄道イベントに参加しました。そこで、非常停止ボタンを押す体験をしたのです。現役の駅員さんから、どんなときにボタンを押せばいいのか教えてもらい、実際に押して、復旧するまでをやってみました。

それは誰にとっても楽しい体験でした。しかし、その帰り道。

運悪く、乗り換えの駅でホンモノの非常停止ボタンが扱われたのです。すさまじい音量で、数分間、警報音が鳴り響きます。行き交う人は「またか」という様子で、気にも留めていませんでしたが(東京の人のスルースキルは国宝級です)、息子は違いました。

この一件で、息子は線路に落ちることや、踏切内に閉じ込められることを異常に怖がるようになったのです。

大人は、遊びを見守るだけでサポートできる

息子が、恐れと対峙しているのは明らかでした

ですから私は、息子の遊びを否定せず、見守ることにしました。ただ、毎回「お人形さん、怖かったと思うよ」「お人形さんが痛そうで、ママは悲しい」と、感想だけは伝えましたが。

数日後。

息子は積み木でつくったプラットフォームに、丸くて赤いシールを貼り付けました。

かわいそうな人形がまた、ホームから転落してしまいました!

でも今度は、すぐに「非常停止ボタン」が押され、駅員さんが駆けつけてくれました。ついに、人形は助かりました。

「あぁ、よかった!」と満足そうにいうのを聞いて、私は、息子は怖い気持ちに打ち勝ったのだとわかりました。

心理学では、息子がたどったプロセスを、レジリエンスを高めたと表現します。オープンエンドな遊びには、弱ったメンタルを回復させる治癒力があるのです。

ストレスを和らげ、メンタルを安定させる

オープンエンドな遊びには、ストレスを和らげるもあります。

今年の春。2歳の娘は、保育園を転園するというストレスに対処していました。

慣らし保育が終わって家に帰ると、娘は、積み木で新しい保育園をつくりました。そこで人形を遊ばせます。

はじめのうち、登場するのは、前の園の先生やお友だちばかりでした。

しかし、日毎に、だんだんと新しい園の先生やお友だちに、変わっていきます。

まだ2歳の娘が、遊びを通して、自分なりに気持ちを整理し、新しい生活を受け入れることができたことに感動しました。

オープンエンドな遊びをうながす、環境づくり

このように、オープンエンドな遊びは、子どもたちのメンタルを強くして回復力を高めるための強力なツールになります。ですから、おうちの中に、オープンエンドな遊びをうながす環境を整えてやることが肝心です。

オープンエンドな遊びをうながす、おもちゃ

特定の目的やルールがない遊びを可能にするおもちゃを、オープンエンド・トイといいます。

オープンエンド・トイの代表は、こんな感じ↓

  • 積み木
  • おままごとセット、お医者さんごっこセットなど
  • 人形やぬいぐるみ、フィギュア
  • レールセット
  • 布や石などの自然素材
  • 画材や工作グッズ

これらのおもちゃは、子どもに見立て遊びを可能にします。例えば、ただの布が、洋服になったり、食べ物になったり。1つのおもちゃを別のものに”見立て”ることで、ごっこ遊びが豊かになります。

子どものメンタルを育てる、良いおもちゃの選び方

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推薦図書

また、わが家のおもちゃへのこだわりや、選ぶときの基準についてはいくつか記事を書いています。ご興味がおありでしたら、お読みくださいませ👇

積み木に25万円以上かけた|わが家がおすすめする積み木と選び方
キャラクター玩具にメリットなし|50万円以上おもちゃを買ったわが家の結論

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