
夫は育休が取れません。産後1ヶ月はなるべく休みたいのですが、仕事のある夫にどれくらい新生児育児を手伝ってもらえるでしょうか。お世話のスケジュールがわからないので見当もつきません。
ワンオペ育児も、仕事も両方大変ですよね。うまい分担方法を考えましょう。
本記事の内容
- 臨月になったら、夫にお願いしたい新生児お世話リストを提出
- 新生児のお世話スケジュールは「ジーナ式」で予習しよう
- 入院期間中からインストールしておきたい、育児共有アプリ「ぴよログ」
筆者たち夫婦は、里帰りなし&パパ育休なしで第1子との生活をスタートしました。不安はありましたが、夫婦ともに産前から赤ちゃんのお世話スケジュールを30分単位でイメージできていたことや、お互いの責任範囲を話し合えていたことが功を奏し、ゆとりある育児生活を送ることができました。
誰にでもできる簡単な準備をするか、しないかで産後の夫婦仲が大きく変わってしまうと思うので、この内容が参考になりましたら幸いです。
臨月になったら、夫にお願いしたい新生児お世話リストを提出しよう
私のように里帰りなし&パパ育休なしですと、完全ワンオペになりかねません。
個人的な体感ですが、0歳児育児を完全ワンオペで乗り切れるのはせいぜい1~2ヶ月が限界で、その先は産後うつ・虐待・ネグレクトのどれかか、または全てに陥ります。ですから里帰りなし&パパ育休なしでも自分ひとりで戦うのではなく、必ず1日(もしくは1週間)のうちどこかは夫に育児をお願いする必要があるのです。
修羅場になってからヘルプを出すのはダルいし、頼まれるほうも困るという話
世の奥様方、旦那さんの言動に目くじら立て過ぎ問題。
— えりな@育休中 (@eliznchn) August 13, 2019
育児「手伝おうか?」→「手伝うって何だ!」
これよく目にするけど別によくない?
自主的にやってくれるのもいいけど、手伝おうか?で「今何したら一番助かる?」って聞いてくれるとやってもらいたいこと的確に伝えられてこっちも助かるけどな。
私も、この考え方に概ね賛成です。
一つ付け加えるとしたら、「今何したら一番助かる?」って限界疲れてる時に聞かれても、何を頼むべきか思案して、さらにやり方まで説明するのって無理無理の無理なんですよね。
結果「自分でやったほうが早い!」と、自分をさらに追い込んでしまいます
実際、全ての旦那さんが「1を聞いて10を知る」優秀タイプではありません。
何をどうしたらいいのか
— 紫煙 (@KnightJessamine) June 21, 2019
細かなところまで繰り返し言わないと
家事や育児を出来ない(やれない)男性がいます
何か手伝おうと思っても失敗を恐れて出来ない男性もいます
そして、どうやったらいいかわかっていても、何かと都合の良い言い訳を自分にして、やらない男性もいます
(大半はこれです)
こんなタイプの旦那さんには、いざトラブルが発生してからアラートを出して都度ヘルプを頼むのはお互いにとって効率的ではありません。ヘルプを出しても「どうやるの?」→「自分で考えてやって!」→(夫、自己流で試みる)→「そのやり方はありえないでしょ!」→(夫、萎縮する)→「もう、引っ込んでて!」のループ。
こうならならいために、あらかじめどんなトラブルが起こり得るのか夫婦で確認しておくことが大事です。すなわち、赤ちゃんのお世話スケジュールの予習です。
そして赤ちゃんのお世話スケジュールの確認が終わったら、旦那さんに担当してほしいお世話をプロジェクトごとにリストアップ。旦那さんに伝えます。

でも、赤ちゃんのお世話スケジュールなんてどうやって予習したらいいのでしょうか?両親学級では沐浴のやり方を教えてはくれても、1時間単位の生活スケジュールなんて教えてもらえませんでした。
新生児のお世話スケジュールは「ジーナ式」で予習しよう
よく「赤ちゃんのお世話は、スケジュール通りにはいかないよ!」という声を聞きますよね。だからといってスケジュールの把握を放棄するのは間違っていますし、筆者に言わせてみれば、親がスケジュール通りにお世話すれば赤ちゃんの生活リズムは整います。
ねんトレ(ねんねトレーニング)って何?
授乳時間は守りつつ、新生児の時からねんねトレーニングしてます。現在2ヶ月の赤ちゃん育児中。「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」のスケジュール通りに「赤ちゃんの都合にあわせるのではなく、大人が主導権を握り管理する」ようにしたら、かなり楽になりました。
— わきまえないモッモ (@msmsm_msm) September 11, 2018
「ねんねトレーニング」は、その名の通り赤ちゃんに睡眠サイクル(日中起きて夜に寝る)を習得してもらうためのトレーニングです。
新生児は1日14~16時間ほど寝てくれますが、決して夜6時に寝て朝8時に起きてくる生活をしているわけではありません。睡眠時間はもっと細切れで、母乳を飲んだり、グズったり、おむつを替えてもらったりしている間に寝た時間の合計が14~16時間ということです。
これを赤ちゃんが泣くたびに母乳をあげたり、ぐずったら抱っこでユラユラしたりしているといつまでも赤ちゃんのペース(しかも本人は、人間としての正しい生活リズムを知らない)で過ごしていると、いつしか昼夜逆転のいつも不機嫌な赤ちゃんとママが出来上がる!というわけです。
ですから、いつ出るかわからないアラートのために常に臨戦態勢で、アラート対応も場当たり的という育児より、ある程度大人がスケジュールをコントロールして赤ちゃんを導くスタイルの方がトータルのストレスが下がります。
ねんトレの最高峰「ジーナ式」は1番スケジュールが細かい
赤ちゃんについて何もわからない状態からスタートしても、この本を読めば日々の生活が手にとるようにイメージできるようになります。それもそのはず「ジーナ式」は、赤ちゃんのお世話スケジュールを朝7時から夜10時まで15分刻みで指定しているからです。
筆者たち夫婦は「都合よくスケジュール通りにいくとは限らない」という穿った気持ちは一旦捨てて、このスケジュール通りに大人が赤ちゃんの世話をすると仮定し、何時の回の授乳・何時何分スタートの沐浴は毎日夫が担当する!という風に役割分担をしました。
筆者が本を購入したのは2018年で、これは旧版です。産前から子どもが1歳になるまで、お風呂に持ち込むほど読み込んだのでボロボロ。2020年には改訂版が出たので、第2子のために買い換えました!現代の生活様式、新しい保健ガイドラインに沿った内容にパワーアップしているので絶対に改訂版をお求めください。(結構内容変わっています。旧版で推奨していたことをサラッと否定していたり・・・笑)
筆者が実際に会社勤めの夫に依頼した育児タスク
- 授乳
- 月曜~木曜:AM7:00の授乳(朝1番) および PM10:00-11:15の授乳(夜中前の最終授乳)
- 金曜(休前日):AM7:00の授乳(朝1番)および 夜中の授乳(おそらくAM2:00-3:00)
- 土曜:可能な限り全授乳
- 日曜(休日):夜中の授乳以外、可能な限り全授乳
- オムツ替え
- 上記、授乳のタイミングと同じ
- 上記、授乳のタイミングと同じ
- 沐浴
- 休日及び在宅勤務日:PM5:30(保湿マッサージを含めて所要時間30分)
- 休日及び在宅勤務日:PM5:30(保湿マッサージを含めて所要時間30分)
休日にお願いしている内容がえげつないですね。「慣れてきたら、休日は交代で外出できるようにしたいのでお互いに体調と相談しながら調整しましょう」と提案しました。
これだけのタスクをただ丸投げするだけだとビビッてしまうので「このキツイ生活は、生後2ヶ月の半ばくらいまで。1番早くて生後2ヶ月の後半から、夜間の授乳がなくなって夜通し寝てくれるようになるのでは」と、ラクになるまでのゴールの目安を知らせることも忘れませんでした。
→実際の産後1ヶ月目のリアルな暮らしっぷりはこちらの記事で

この本は、スケジュールが細かすぎるとか、そもそも読みづらいとか色々バッシングがありますが、このサイトをここまで読めるだけの国語力がある方には余裕です。ただし内容はガチなので、妊娠後期の余裕のある時期に一度頭から最後まで熟読して、いざ赤ちゃんと対面したら週齢別スケジュールのページに戻ることをおすすめします。
産後に初めて読もうとして挫折するのは当たり前です、自分の寝る暇すらなく追い詰められて「ねんトレ」の本を手に取ってるのですから。
入院期間中からインストールしておきたい、育児共有アプリ「ぴよログ」
「ぴよログ」で赤ちゃんのお世話ログを共有
ぴよログはすっかり定番アプリになりましたね。
このアプリを旦那さんと共有することによるメリットはこんな感じ。
- 帰宅中にザッと見するだけで、妻と赤ちゃんの1日がダイジェストでわかる
- ようやく寝たというタイミングで帰宅して起こしてしまうアクシデントを防げる
- (ジーナ式のスケジュールと併せると)帰宅後すぐ何を行動すればいいのかわかる
- 休日ひとりで赤ちゃんの面倒を見る時に、平日と同じリズムを保つことができる
日誌と引き継ぎ資料の両方の役割を担ってくれますので、いいことづくめですね。
ぴよログを夫と共有しているのだけど、休憩中や通勤中に見てくれてるらしく、「いつも丁寧に育ててくれてありがとう」と日々の努力に感謝してくれたり、「今日細切れ睡眠だったみたいだね。ささみちゃんも寝れてないでしょ?休んできな」って気遣ってくれるから育児系アプリの夫婦共有はやっぱり大事。
— ささみ (@torisan_oishii) December 28, 2018
物理的に日中赤ちゃんのお世話に翻弄されるのは自分ひとりでも、その痛みを共有できている感覚が気持ちをラクにしてくれます。「ありがとう、こっちはなんとかなったよ。仕事、大変だったね」と、夫をいたわる余裕すら出てくるかもしれません。筆者宅は、まさにこんな感じでした。
まとめ
ここまで
- 夫婦で読みたい、「出産準備」のための必読書
- 産前産後の義実家ストレスを軽減するために、夫ができること
- 産後の家事分担リストをつくろう
- 夫に頼みたい赤ちゃんのお世話は、沐浴と夜間・休日の授乳
- ママ友はゼロでも死なないが、育児仲間がゼロだと死にます→育児仲間がつくれる場所
- 託児施設・シッターサービスの事前リサーチをしよう
とお話ししてきました。
残り2つは、夫以外からどんなサポートが得られるかと言う話なので、夫婦で協力するためのノウハウはここまでです。
産後クライシスとか、子どもができてからパートナーと仲が悪くなる話はめちゃくちゃ聞くけど、
— あつたゆか | ふたり会議 (@yuka_atsuta) February 2, 2020
「子どもできてからの方がもっとパートナーのこと好きになった!」
という前向きなエピソードを…お持ちの方はいませんか…ポジティブな話を聞きたい
↑このリプ欄、ほっこりしますよ〜!
筆者も産前、SNSを開けば「旦那デスノート」みたいなのが溢れていて、いまの夫婦関係が崩れるのが何よりも恐怖でした。
でも、懸念点を一つ一つ潰していくことで「子どもが産まれてからの方がもっとラブラブ!」というハッピーな夫婦関係は構築可能だと胸を張って言いたいです。
ちゃんと夫婦で向き合おうとしている時点で、まず大丈夫です。
安心してください。一緒にがんばりましょうね。